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大学生が不登校になる理由とは?原因や対処法を解説

[2026.08.15]

「不登校」と聞くと、小・中・高校生に多い悩みというイメージを持つ方も少なくないでしょう。しかし、大学生の不登校も決して珍しいものではありません。授業内容への違和感や将来への不安などが要因となり、不登校になるケースがあります。

本記事では、大学生が不登校になる主な原因や対処法を解説します。不登校に悩んでいる大学生や、大学生の子どもへの接し方に悩んでいる保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

大学生が不登校になる理由

それではさっそく、大学生が不登校になる主な理由を見ていきましょう。

大学生が不登校になる理由

  • 理由①大学生活に不満や違和感を持っているため
  • 理由②現在や将来に対する不安を抱えているため
  • 理由③やりたいことが見つかったため
  • 理由④生活環境が変化したため
  • 理由⑤経済的な問題が生じたため

理由①大学生活に不満や違和感を持っているため

大学生が不登校になる理由としてまず挙げられるのは、入学後に「思っていた大学生活と違う」と感じることです。

たとえば、授業内容に興味を持てなかったり、学びたいこととカリキュラムにギャップを感じたりすると、学習への意欲が低下しやすくなります。
また、履修する授業が学生ごとに異なるため、友人関係を築く機会が自然と少なくなり、孤立感を抱いてしまうこともあります。

このように、学業面や人間関係、大学の雰囲気などに対して不満や違和感を抱きつづけると、大学へ通う意欲そのものが低下し、不登校につながる可能性があるのです。

理由②現在や将来に対する不安を抱えているため

大学生が不登校になる理由には、現在の生活や将来に対する不安もあります。

特に、3年生から4年生にかけては就職活動が本格化するため、「自分に合った仕事が見つかるのか」「希望する企業に就職できるだろうか」といった悩みを抱えやすくなります。
また、「卒業後は自立しなければならない」「安定した収入を得られるだろうか」など、社会に出ることへの不安を感じることもあるでしょう。

現在の大学生活への不安や将来に対するプレッシャーが大きくなることで、気分の落ち込みや意欲の低下につながり、大学へ通うことが難しくなるケースも存在します。

理由③やりたいことが見つかったため

大学生のなかには、授業以外に興味のある活動や目標を見つけたことをきっかけに、大学へ通わなくなる方もいます。

大学生活は、自分の将来についてじっくりと考え、進む方向性を模索する大切な時期です。
その過程で、「起業に挑戦したい」「ボランティア活動に積極的に関わりたい」など、学業以外の分野に強い関心を持つようになる学生も少なくありません。

こうした活動にやりがいを感じるようになると、大学の授業や課題に時間を割くことが次第に負担に感じられる場合があります。

理由④生活環境が変化したため

生活環境が変化することも、大学生が不登校になる理由の一つに挙げられます。

たとえば、大学進学を機に、親元を離れて一人暮らしを始める方は少なくないでしょう。一人暮らしは、食事や洗濯、金銭管理などをすべて自分で行う必要があり、生活面での負担が大きくなります。
また、大学生活ではアルバイトやサークル活動など、自由に使える時間が増える一方で、生活リズムが乱れやすくなるという側面もみられます。

こうした生活環境の変化が重なることで、心身の負担が大きくなり、不登校につながるケースも珍しくありません。

理由⑤経済的な問題が生じたため

大学生が不登校になる背景には、経済的な事情が影響している場合もあります。

大学生活では学費や家賃、食費など多くの費用がかかります。なかには、家庭の事情により十分な仕送りを受けられず、アルバイトで生活費をまかなわなければならない学生もいるでしょう。

このように収入の確保を優先せざるを得ない状況では、学業に十分な時間や体力を割くことが難しくなります。その結果、大学に通いつづけるのが困難になってしまうのです。

不登校の大学生ができる対処法

大学に通えない状態が続いていても、少しずつ前向きに状況を変えていくことは可能です。ここでは、不登校の大学生が取り組める対処法を紹介します。

不登校の大学生ができる対処法

  • 悩みの原因を整理する
  • 信頼できる人に相談する
  • スキルや知識を身につける
  • 休学を検討する
  • 大学以外での活動を始める

悩みの原因を整理する

不登校の状態から抜け出すには、まず「自分が何に対して不安を感じているのか」「どのような点に悩んでいるのか」を整理することが大切です。

具体的には、紙やノートに思い浮かんだことを書き出してみる方法がおすすめです。「授業がしんどい」「人間関係がうまくいかない」「将来が不安」など、内容の良し悪しを判断せずに、思いついたことをそのまま書き出していきましょう。こうして可視化すれば、気持ちが整理されて心が軽くなることがあります。

また書き出す過程で、自分でも認識していなかった悩みや不安の原因に気づくことができれば、次にどう行動すべきかを考えるきっかけにもなります。

信頼できる人に相談する

悩みや不安を抱えているときは、一人で抱え込まず、信頼できる相手に気持ちを打ち明けることも大切です。

大学生は、新しい環境での学業や人間関係、将来への不安など、さまざまな悩みに直面しやすい時期です。しかし、そうした悩みを一人で考えつづけても、必ずしも解決につながるとは限りません。信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうだけでも、自分の気持ちが整理され、精神的な負担が和らぐ場合があります。

また、身近な人に相談しづらい場合は、大学のカウンセリングルームや専門のカウンセラーを頼るのも一つの方法です。第三者からのアドバイスにより、自分では気づかなかった解決の糸口が見つかることもあるでしょう。

スキルや知識を身につける

将来への不安や金銭面の心配が大きい場合は、実務に役立つスキルを身につけたり、資格取得を目指して学習したりすることが対処法の一つとなります。
たとえば、以下のような分野は、在宅でも学びやすいスキルとして知られています。

将来に役立つスキル

  • Webライティング
  • プログラミング
  • デザイン制作
  • 動画編集

大学生は、社会人と比べて実務経験をアピールできる機会が多くありません。スキルの習得や資格の取得は、自分の知識や能力を客観的に示す材料として役立ちます。

休学を検討する

心身の負担が大きいと感じる場合は、無理をせず、休学を検討することも大切です。
身体的・精神的な疲労が蓄積している状態で通学を続けると、かえって状況が悪化してしまう可能性があります。一度立ち止まり、自分のペースで回復する時間を確保するとよいでしょう。

休んでいるあいだは、睡眠・食事・適度な運動といった基本的な生活習慣を整え、心身のコンディションを回復させることを意識してみてください。体調や気持ちが少しずつ落ち着いてくると、今後の行動を冷静に考えやすくなります。

大学以外での活動を始める

不登校の状態であっても、「大学に行けないから何もしてはいけない」というわけではありません。特に、将来の進路や、大学から離れた時間の過ごし方に悩んでいる場合には、学外での活動に目を向けてみるのも一つの方法です。

たとえば、ボランティア活動やアルバイト、習い事、旅行など、興味のあることから始めてみるとよいでしょう。無理のない範囲で新しい取り組みを始めれば、日常に変化が生まれ、気分転換にもつながります。

また、大学の外で新しいコミュニティに参加することで、これまでとは異なる人間関係が広がる可能性もあります。新たな環境のなかで人との関わりに少しずつ慣れていくことが、自信を取り戻すきっかけとなるのです。

不登校の大学生に対して親ができること

大学生の不登校は、本人だけでなく親にとってもどう向き合えばよいのか悩みを抱えやすい問題です。本項では、大学生の子どもが不登校になった場合に、親としてできるサポートや関わり方を解説します。

本人の意思を尊重する

大学生の子どもが不登校になった場合、親として「できるだけ卒業してほしい」と考えるのは自然なことです。しかし、大学生はすでに成人であり、進路や生活について自分で判断していく立場にあります。そのため、まずは本人の考えや意思を尊重する姿勢が重要になります。

大学では、高校までとは異なり、履修する授業を自分で管理することが可能です。選択できる科目の種類も多いため、親が一方的に方向性を決めるのではなく、本人の話にしっかりと耳を傾けながら、より良い選択肢を一緒に考えていくことが求められます。

一方で、就職活動への不安や人間関係のストレスなどが不登校の原因となっているケースも少なくありません。そのような場合は、表面的な状況だけで判断せず、本人の気持ちに寄り添いながら、安心して話せる環境を整えることが大切です。

一人暮らしをしている場合でも、定期的に連絡を取り合い、精神的な支えとなる存在でありつづけることが、本人の安心感につながるでしょう。

支配的・否定的な関わりを避ける

不登校の子どもに対しては、「問題を起こしている存在」として見るのではなく、「今、困難を抱えている状態にある」と理解することも重要です。

そこで意識したいのは、指示や命令をできるだけ減らし、選択できる余地を残すことです。たとえば「大学に行きなさい」と伝えるのではなく、「今日は授業がある日だよ」と状況だけを伝えれば、本人が自分で考えて行動しやすくなるでしょう。

また、否定的な言葉や批判を避けることも重要です。
子どもが大学に行かずゲームをしている姿を見ると、「いつまでやっているの」「大学に行かないならやめなさい」と言いたくなるかもしれません。しかしその代わりに、「どんなゲームをしているの?」「誰と遊んでいたの?」と興味を持って問いかけることで、自然と会話が生まれます。

このように、相手の話を遮らずに受け止める姿勢を意識すれば、子どもが自分の気持ちを少しずつ言葉にできるようになります。

大学生の不登校は、大学生活への不満や将来への不安などが要因となっている

大学生の不登校は、大学生活への不満や将来への不安、生活環境の変化など、さまざまな事情が要因となって起こるものです。
大学へ通う意欲が低下しているときは、まず自分が何に悩んでいるのかを整理し、状況を客観的に把握することが大切です。そのうえで、信頼できる人へ相談することで、気持ちが軽くなったり、解決の糸口が見えてきたりするでしょう。

「不登校について、身近な人には相談しづらい……」という方は、赤羽すずらんメンタルクリニックにご相談ください。当院では、メンタルクリニックが初めての方でも安心して利用できるよう、相談しやすい雰囲気づくりを大切にしています。

 

監修者

土屋 恵理子
赤羽すずらんメンタルクリニック 院長

<資格>
精神保健指定医
精神科専門医・指導医
認知症サポート医
日本医師会認定産業医
コンサータ・ビバンセ登録医師

<経歴>
帝京大学医学部付属溝口病院精神科
医療法人社団 ハートフル川崎病院
介護老人保健施設 慈宏の里
東京都や千葉県内のクリニック、東海渡井クリニックにて
精神科訪問診療、光トポグラフィー・TMS治療に従事
赤羽すずらんメンタルクリニック開設

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