カウンセリングでうまく話せない理由と対処法を解説
カウンセリングでうまく話せない理由と対処法を解説
カウンセリングは、心の悩みを解決するために有効な手段の一つです。
しかし、カウンセリングを受けた方のなかには「カウンセラーに自分の状況をうまく話せなかった……」という方もいらっしゃるでしょう。
こうした状況になる背景にはいくつかの理由がありますが、その理由を一つずつひも解いていくことで、自分の心の内を打ち明けられるようになります。
そこで本記事では、カウンセリングで自分の状況をうまく話せない理由と対処法を解説します。
心の安定を取り戻すためにも、ぜひお役立てください。
カウンセリングはうまく話せなくてもいい?
本題に入る前にお伝えしておきたいのは、「カウンセリングではうまく話せなくてもいい」ということです。
なかには、「人と話すのが怖い」「過去を振り返りたくない」という理由から、話すことを難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
また「何か話さなくてはいけない」と、プレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、カウンセラーは、相談者がつらい経験を思い起こす苦しみを理解しながら話を聴いてくれます。
そのため、会話が難しいと感じる場合には、無理に自分のことを話す必要はありません。
たとえ話せなくても、カウンセラーは表情や雰囲気、話すペースなどから、相談者がどのような状態にあるのかを理解してくれます。
気持ちを表現できるタイミングで、「しんどい」「今日はこんな日だった」と一言ずつ伝えるだけでも、カウンセラーが相談者の状況を把握するための十分な情報となります。
つまり、カウンセリングを受けること自体が、心の安定を取り戻すための最初の一歩となるのです。
カウンセリングでうまく話せないと感じる理由
カウンセリングで思うように話ができない理由には、主に以下のようなものが挙げられます。
カウンセリングでうまく話せないと感じる理由
- 心の準備ができていない
- 話さなければならないという気持ちが強い
- カウンセラーからどう思われるのか気になっている
- 迷惑をかけてしまうのではないかと考えている
- カウンセラーとの相性が合わない
心の準備ができていない
カウンセリングでうまく話せないと感じるのは、心の準備が整っていないからかもしれません。
人は、気持ちの整理がついていない段階で悩みやつらい過去を思い出したり、話そうとしたりすると、ストレスを感じて無意識のうちにブレーキをかけてしまうことがあります。
心の準備が不十分なままカウンセリングを受けると、頭のなかが混乱し、何を話せばよいのかがわからなくなってしまうでしょう。
話さなければならないという気持ちが強い
カウンセラーにうまく話せない原因には、「きちんと話さなければならない」という気持ちが強くなり過ぎていることも考えられます。
特に物事を完璧にこなそうとする方には、こうした傾向が見られることがあります。
気持ちが追いついていない状態で「このままではいけない」と焦ってしまい、内容がまとまらず、話せなくなるのです。
カウンセラーからどう思われるのか気になっている
カウンセラーに「良くない印象を与えてしまわないか」と気にするあまり、自分のことをうまく伝えられない場合もあります。
これは、他人からの評価を気にしやすい方によく見られるケースです。
また、クリニックに通い始めたばかりでカウンセラーとの関係が構築されていない段階でも見られることがあります。
迷惑をかけてしまうのではないかと考えている
「カウンセラーに迷惑をかけてはいけない」と考えてしまうことも、カウンセリングで気持ちを伝えられない原因の一つです。
カウンセラーの仕事は、相談者がつらい経験を自分の力で乗り越えられるように、話を聴きながらその手助けをすることです。
そのため、カウンセリングを受けることで迷惑がかかると考える必要はありません。
しかし、相談者のなかには、自分の話を聴くカウンセラーに対して罪悪感を抱く方もいます。
これは、感情をコントロールできなくなることで、カウンセラーに迷惑をかけてしまうのではないかとおそれる場合に見られるケースです。
カウンセラーとの相性が良くない
「この人にはうまく話せない……」と感じる場合は、担当のカウンセラーとの相性が良くないことが考えられます。
カウンセラーとはいえ、人間が担う仕事である以上は相性の良し悪しが分かれることもあります。
担当のカウンセラーとの相性が良くなければ、自分の心の内を話すのは困難といえるでしょう。
なお、相性の良し悪しを判断するのは、カウンセリングの内容や方針だけではありません。
カウンセリングはコミュニケーションを通じて行われるため、話すテンポや相づちなどの細かな点に苦手意識を持つこともあります。
カウンセリングでうまく話せないときの対処法
ここまで、カウンセリングでうまく話せない理由を見てきました。
なかには、自分に当てはまるものもあったのではないでしょうか。
カウンセリングで話すのが不安な方も、以下の方法を実践することで自分の気持ちを伝えやすくなるはずです。
なお、カウンセリングを受けるにあたって特別な準備は不要です。
紹介するのはあくまでも、「自分の気持ちを話せるようになりたい」と思ったときに役立つ方法となっています。
カウンセリングで話せないときの対処法
- 自分のペースでカウンセリングを受ける
- なりたい自分をイメージする
- 雑談から始める
- 会話以外の方法で気持ちを伝える
- 通院先を変える
自分のペースでカウンセリングを受ける
冒頭でもお伝えしたように、カウンセリングで自分のことをうまく話す必要はありません。
たとえ一言も話せなくても、カウンセラーは、相談者が気持ちを伝えられるようになるタイミングをじっくりと待ってくれます。
また、カウンセラーは言葉だけでなく、相談者の様子もうかがうことで心を理解しようとしてくれます。
カウンセリングを受けること自体が自分の状況を伝えるアクションとなるため、うまく話せるようになる必要はないのです。
カウンセリングに対する不安はきちんと理解してもらえるため、「カウンセラーからどう思われるのかが気になる……」という方も安心して受けられます。
カウンセリングは、気持ちを整理したうえで伝えられる場であるため、焦らず無理のないペースで進めることが望ましいといえます。
なりたい自分をイメージする
心の悩みを乗り越えたあとに、どのようになっていたいかをイメージするのもよいでしょう。
具体的に想像することで、悩みとどう向き合うべきかが明確になるため、カウンセラーに現状を伝えやすくなるのです。
また、イメージすることは、実現に向けてモチベーションを引き出すことにもつながります。
さらにそのイメージを伝えることで、悩みを乗り越えるまでの道筋をカウンセラーとともに考えやすくなります。
「どのようなイメージをすればよいのかわからない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そこまで難しく考える必要はありません。
たとえば、「朝早く起きられない」と悩んでいるのなら、「朝早く起きられるようになる自分」をイメージしてみましょう。続けて「朝早く起きて仕事に集中できるようになりたい」といった、より具体的なイメージを持つことで、カウンセリングの目的も明確にできます。
雑談から始める
自分の心の内を他人に話すことは、たとえ相手がカウンセラーであったとしても抵抗感を抱くものです。
特に初めてカウンセリングを受ける場合、どのように話せばよいのかと迷う方もいらっしゃるでしょう。
このような場合は、悩みとは関係のない雑談をしてみるのがおすすめです。
映画、本、音楽などの悩みとは無関係の話題に触れることで、自然とリラックスした状態になり、自分の気持ちも徐々に伝えやすくなります。
もちろん、心の内を話すタイミングはご自分で決められます。
雑談を何度か重ねていくことで、カウンセリングの場を「安心して話せるところだ」と認識できるようになるわけです。
会話以外の方法で気持ちを伝える
自分の状況を会話で説明するのが難しい方は、会話以外の方法を用いてみましょう。
たとえば、悩みや不安、症状などを箇条書きにしてカウンセラーに見せれば、話すのが苦手な方でも自分の状況を伝えられます。
「不安感:6/10」「気分の落ち込み:4/10」といったかたちで、数値化するのもよいでしょう。
このほか、絵や図で自分の状況を表現するのも有効です。
これらの方法を用いれば、言葉にして話すプレッシャーを軽減できるうえ、まとまらない気持ちを整理するきっかけにもなります。
通院先を変える
カウンセリングを定期的に受けているものの、「心が思うように軽くならない」という方は、通院先の変更を考えてみるのもよいでしょう。
クリニックやカウンセラーとの相性は、心の安定を取り戻すうえで非常に大切な要素です。
しかし、カウンセリングを受けてみなければ把握しにくいものであるため、初めから相性の良いカウンセラーを選ぶことは困難です。
直感的に「相性が良くないかもしれない」と感じた方や、何度か通っているものの「心が開けない……」という方は、ほかのクリニックに相談するのがよいかもしれません。
カウンセリングを受けるメリット
カウンセリングを受けることには、以下のようなメリットがあります。
カウンセリングを受けるメリット
- 気持ちを整理しやすくなる
- 心が軽くなる
- 自分のことが理解しやすくなる
自分の状況をカウンセラーへ伝えようとすることで、まとまらない気持ちを整理しやすくなります。
そうした試みを積み重ねて自分のことをうまく伝えられるようになれば、閉じ込めていた感情を吐き出せるようになり、自然と心も軽くなるでしょう。
さらに、カウンセリングを通じて自分を見つめると、考え方や特性を把握して対策を講じることができます。
カウンセラーにうまく伝えられるか不安な方も、話せなかった経験がある方も、先述の対処法を用いることで、自分の不安や悩みを乗り越えるヒントが見つかるかもしれません。
通院以外でカウンセリングを受ける方法
カウンセリングを受ける方法は通院以外にも、オンラインカウンセリングと訪問カウンセリングの2つがあります。
オンラインカウンセリング
クリニックによっては、PCやスマートフォンを使用し、オンラインでカウンセリングを受けることが可能です。
移動を伴わないため、「外に出るのが難しい……」という相談者でも手軽にカウンセリングを受けられます。
その反面、カウンセラーと対面でコミュニケーションが取れないため、自分の状況を十分に伝えられない可能性がある点に注意が必要です。
カウンセラーにとって、相談者の状況を確認するための情報は言葉だけに限りません。
話の内容にくわえ、話す様子や所作などのさまざまな点から総合的に分析します。
とりわけ、うまく話せないことで悩んでいる相談者の場合は、こうした情報がカウンセリングを進めるうえで重要となるのです。
オンラインではカウンセラーが相談者の細かな動きを把握しきれないこともあるため、不安がある場合は対面でのカウンセリングも検討してみるとよいでしょう。
訪問カウンセリング
通院が難しい方は、訪問対応をしているクリニックがおすすめです。
移動する必要がないうえに、カウンセラーが直接相談者の様子を確認できるため、通院と同様のカウンセリングが受けられます。
訪問対応を行うクリニックは全国的に見ても多くはありませんが、外出に対する不安が強い方や、人前に出ることが大きな負担となる方にとっては有力な選択肢です。
慣れた自宅環境でカウンセリングを受けられるため、緊張が和らぎやすく、通院ではうまく話せない相談者でも気持ちを整理しながら話しやすくなる場合があります。
カウンセリングで自分の状況をうまく話せなくても心配ありません
カウンセリングでは、自分の心の悩みをカウンセラーに話すことで、それを乗り越えるための手助けをしてもらえます。
このとき、うまく話せなくても、相談者の状況はカウンセラーへ十分伝わります。
話せるようになるタイミングをじっくりと待ってもらえるため、無理のないよう自分のペースで進めることが大切です。
カウンセリングをご希望の方は、赤羽駅から徒歩1分の赤羽すずらんメンタルクリニックまでご相談ください。
当院は東京都北区・板橋区・豊島区・埼玉県川口市を中心に訪問カウンセリングが可能です。
自分のペースを大切にしながらご相談いただける環境を整えているので、言葉にならない思いも少しずつ整理していけます。
監修者
