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TMS治療(磁気治療)のメリット・デメリットを解説

[2023.01.30]

 

うつ病の改善方法として日本でも可能になったTMS治療。薬物療法とは違い、副作用が少ないことが知られています。
しかし、まだ一般的な治療ではないためよく知らない方も多いでしょう。

そこで、この記事では今注目のTMS治療に関するメリットとデメリットについて解説していきます。

TMS治療(磁気治療)とは

TMS治療とは、頭を傷つけることなく磁気によって脳内の血流や神経を刺激する治療法です。
うつ病だけでなく、精神疾患や発達障害にもその効果が期待できます。

こちらの記事で、TMS治療の効果と安全性について詳しく解説しています。あわせてぜひご覧ください。
TMS治療とは?効果や安全性について解説

TMS治療のメリット

まずはTMS治療を行うメリットから見ていきましょう。
近年注目されている治療法だけあって、治療として嬉しいメリットが多く存在します。
それが以下の4つです。

  • 副作用が少ない
  • 効果が出るまで早い
  • 治療の費用が明確
  • うつ症状が改善しやすい

それぞれ解説していきましょう。

【メリット1】副作用が少ない

TMS治療は、一般的な薬物療法に比べて副作用が少ないことが特徴です。
薬物療法では、食欲が落ちたり、不眠になったり、体重増加、頭痛、性機能不全といった多くの副作用に悩まされる可能性があります。
一方、TMS治療の副作用は、治療中の頭痛やピリピリ感、不快感程度と症状が軽い場合がほとんどです。
治療回数を重ねていくと、徐々に不快感は減っていくとされています。

【メリット2】効果が出るまで早い

個人差もありますが、早い方で治療を始めてから、5〜10回ほどで効果を実感される方がいらっしゃいます。
一方薬物療法では、症状の改善を感じるまでに2〜4週間は必要とされています。
予想以上に長引いてしまうことも少なくありません。
そのため、薬物療法に比べて、効果が出るのが早いのがメリットです。

【メリット3】治療の費用が明確

TMS治療は、治療期間がある程度決められているため、治療費の目安が分かる点がメリットです。
薬物療法は、いくつかの薬を長期間服用し続ける場合が多く、予定よりも費用がかかってしまうことも十分ありえます。

【メリット4】うつ症状が改善しやすい

薬物療法で改善が見られなかった患者にTMS治療を行うと、約3〜4割に症状の改善が見られたとする研究データがあります。
独自に改良を重ね、約8〜9割の患者に改善があったとするクリニックも存在します。
TMS治療は、症状の重さに関係なく抑うつ症状が改善しやすいといえる治療法です。

こちらの記事では、うつ病の初期症状について解説しています。あわせてご覧ください。
うつ病にはどんな初期症状があらわれる?心身のサインをチェック

TMS治療のデメリット

ここまでTMS治療のメリットを話してきましたが、デメリットも押さえたうえで治療に臨みたいところです。
ここからは、TMS治療のデメリットについても詳しく解説します。
ここで紹介するデメリットは以下の3つです。

  • 治療可能な医院が少ない
  • 治療開始初期は軽度な違和感を感じる
  • 自由診療のため費用が高い

それぞれ見ていきましょう。

【デメリット1】治療可能な医院が少ない

TMS治療はまだ日本では馴染みがなく、適切な治療ができる知識豊富な医師や病院が少ないのが現状です。海外では研究が進み、一般的な治療になっていますが、日本が同じようになるまでには、相当な時間がかかるといえます。

TMS治療が可能な病院は首都圏に集中しており、誰でも気軽に治療ができる状況ではありません。

【デメリット2】治療開始初期は軽度な違和感を感じる

副作用が少ないTMS治療ですが、治療開始初期は磁気の刺激による、軽度な違和感を感じる場合があります。
この症状は治療を受けている間にのみ起こるとされています。

【デメリット3】自由診療のため費用が高い

TMS治療は、保険適用の条件があるため、ほとんどのクリニックは自由診療による治療を行っています。

そのため治療費にはばらつきがあり、1回の治療費は5,000円〜2万円程度かかります。
治療時間によっても治療費が変わるため、クリニック選びの際は費用面と治療内容の両方を確認するようにしましょう。

TMS治療の保険適用について

最後に、TMS治療の保険適用に関して解説して終わります。

TMS治療の保険適用には、抗うつ剤が効かず症状が難治化していることや、医療機関の紹介状が必要であることなどの条件を満たさなければなりません。
医師の診断が必要になるため、自己判断でTMS治療を受けることは不可能です。実際に保険適用になる患者は、全体の3割程度と言われています。

こちらの記事では、TMS治療の「保険診療」と「自由診療」の違いや特徴について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

TMS治療はデメリットを理解して検討を

保険適用の薬物療法は、薬の量や服用期間によっては費用が高額になる場合も多くあります。
その点、TMS治療は自由診療ですが、治療期間の目安が分かるため、必要な治療費も明確です。トータルでかかる費用を比べると、薬物療法の方が高かったということも大いに考えられます。

TMS治療は、これまで長くうつに苦しんできた方にとって、待ち望んでいた治療法といえるため、薬物療法を卒業したい方はTMS治療を検討してみてはいかがでしょうか

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