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睡眠障害は訪問診療の対象?受診のタイミングやメリットも解説

[2023.05.31]

「睡眠障害の症状や原因は?」
「睡眠障害で訪問診療を利用するメリットは?」
「睡眠障害で訪問診療を受けるタイミングが知りたい」
ストレスの多い現代、睡眠障害で悩む方も少なくないでしょう。

本記事では、睡眠障害における訪問診療について、そのメリットやタイミングなどを解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。

 

睡眠障害とは

まずは、睡眠障害とは何かから解説していきます。
睡眠障害とは、十分な睡眠をとることができず、日常生活に支障が出る病態・障害のことを指します。

多くの場合、入眠困難や中途覚醒、早期覚醒、深い眠りがとれないといった症状が現れます。
睡眠障害の原因は、ストレスや心理的な問題、生活習慣の乱れ、病気や薬物などさまざまです。
年齢や性別によっても異なります。

睡眠障害は日中の集中力や記憶力の低下、自律神経の乱れ、うつ病や不安障害などの精神疾患のリスクを高めることもあります。
そのため、早期の治療が必要です。

睡眠障害の症状

睡眠障害には、さまざまな症状があります。

まずは入眠困難。
寝つけずに長時間ベッドで寝返りを打つことが多く、それに伴って夜中に何度も目が覚めることもあります。

次に、早期覚醒。
何度も夜中に目が覚め、ふたたび寝つけない症状や、深い眠りから浅い眠りに変わることで、途中で目が覚めてしまう症状です。

さらに、呼吸に問題がある場合、いびきがひどく一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群もあります。

ある程度の睡眠不足は誰にでも起こりうるものですが、長期的な睡眠障害は日常生活に大きなストレスを与えます、
生活習慣や仕事などにも影響を与えることが懸念されます。

睡眠障害の原因

次に、睡眠障害の原因を見ていきましょう。
一般的には以下の4つが考えられます。

  • 心理的原因
  • 身体的原因
  • 精神医学的原因
  • 薬理学的原因

それぞれ詳しく見ていきましょう。

心理的原因

睡眠障害にはさまざまな原因がありますが、心理的原因(心因性の原因)がもっとも有名な要因でしょうか。

心因性の原因には、ストレスや不安、トラウマ、孤独感、虚無感などが挙げられます。
これらは精神的な要因であり、心身のバランスが崩れることで睡眠に影響を与えるとされています。

また、一度睡眠障害を発症すると、そのストレスや不安が原因で睡眠障害が悪化する可能性もあります。
そのため、睡眠障害の治療にはまず心身をリラックスさせることが求められます。

心理療法やカウンセリング、メンタルヘルスケアなどが有効なアプローチとなります。

身体的原因

睡眠障害には身体的原因もあります。

まず、呼吸器系の疾患。
睡眠時無呼吸症候群や睡眠時低通気症候群のような疾患がある場合は、睡眠の質が低下し睡眠障害を引き起こすことがあります。

また、薬物やアルコールの乱用、闘病生活などの長期間の体力の低下や疲労、運動不足や食事の偏りなどの要因も睡眠障害を引き起こすことがあります。

以上のような身体的原因は医師の診察を受けることで適切な対策が打てます。

精神医学的原因

ほかには精神医学的な原因もあります。
心因性とも近いですが、うつ病や不安障害、統合失調症など明確な精神疾患によるものがこれに当たります。

これらの疾患は、脳内の神経伝達物質や神経回路の働きに異常を引き起こし、睡眠にも影響を与えます。

たとえば、うつ病ではセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が不足し、睡眠の質が低下します。

また、統合失調症では薬物療法によって睡眠のリズムを整えることが必要となることがあります。
精神医学的な原因による睡眠障害も適切な治療が必要となります。
薬物治療や認知行動療法などが行われることがあります。

薬理学的原因

薬理学的な原因としては、薬物の使用や副作用、または薬物の断薬などが考えられます。

睡眠薬は睡眠障害の治療に使用される薬ですが、長期間の使用や薬物乱用によって身体に依存する場合があり、睡眠に逆効果になることがあります。

また、抗うつ薬や抗不安薬を長期間使用した場合、これらの薬剤によって自然な睡眠のリズムを妨げる可能性があります。

一部の薬剤は睡眠の質を低下させる可能性があるため、これらの薬剤の使用には注意が必要です。

こちらの記事では、不眠の原因を大きく5つに分けてくわしく解説しています。あわせてぜひご覧ください。
不眠の原因はさまざま! 対策をして睡眠の質を高めよう

睡眠障害は訪問診療の対象?

睡眠障害は訪問診療の対象となります。
訪問診療は自宅や施設などでの医療サービスを提供することで、外来通院が困難な患者に医療を提供する方法です。
睡眠障害は、症状が日中の生活にまで影響を与え、高齢者や軽度認知障害のある方にも多く見られます。

訪問診療であれば患者の生活環境や生活状況をよく理解し、症状に合った適切な医療を提供することが可能です。
それにより睡眠障害に対する治療の効果が期待されます。

睡眠障害の発症時に訪問診療を受けるメリット

睡眠障害の患者が訪問診療を受けるメリットについても見ておきましょう。
ここでは以下の3つを解説します。

  • 精神的・肉体的疲労で外出が困難な場合も受診できる
  • 医師が患者の身体的状態や生活状況などを直接把握できる
  • 普段の生活環境で治療が行える

それぞれ確認していきましょう。

精神的・肉体的疲労で外出が困難な場合も受診できる

睡眠障害の患者は、症状によっては日常の身体活動に支障をきたすことがあります。
外出や通院が困難な場合もあり、とくに高齢者や身体的に不自由な人にとってはより困難となるでしょう。

このように、外に出られない場合には、訪問診療が有効です。
往診によって医師が自宅や施設に直接訪れて診察・治療を行えるため、精神的・肉体的疲労が原因で外出が困難な患者でも安心して受診することができます

さらに、訪問診療によって医師との信頼関係が構築されることもあります。
患者が安心して適切な治療を受けることにつながるでしょう。
睡眠障害は、治療を怠ると社会的生活や身体的健康に悪影響を及ぼす病気であるため、適切な治療を受けることが重要です。

訪問診療では患者の立場に立った治療ができるため、睡眠障害の患者にとって有益な治療方法となります。

医師が患者の身体的状態や生活状況などを直接把握できる

睡眠障害の治療においては、患者の病歴や身体的状態、生活状況などが重要な情報となります。
そして、訪問診療を受けることは、医師が直接患者の状態を確認できるということ。
より正確な診断や適切な治療が行えます。

たとえば、患者の寝室や布団などの環境を見ることで、睡眠不足の原因や改善策を提案することができます。

また、生活習慣の確認や食事・運動量の把握、仕事や家庭環境などのストレス要因のリサーチも可能です。
これにより、患者の病状が改善する可能性が高くなります。

さらに、訪問診療では医師が患者や家族と直接対話することができるため、コミュニケーションが円滑になります
患者もリラックスして治療を受けられるため、治療効果が高まることがあります。

このように、訪問診療によって医師が患者の状態を直接把握できるため、正確な診断と適切な治療が行えるとともに、患者の信頼関係が築かれ治療の効果が高まるというメリットがあります。

普段の生活環境で治療が行える

睡眠障害の患者は、外出すること自体が困難であったり、外出に不安感を感じたりする場合があります。
訪問診療では患者が日常生活を送っている場所で治療を受けることができるため、患者の不安感や抵抗感を抑えることができます

また、訪問診療は、患者の家族や介護者と一緒に診療を受けることができるため、患者の心理的なサポートも十分なものが得られるでしょう。

さらに、環境が患者にとって馴染みのある場所で行われることで、患者が治療に対してポジティブな気持ちを持つことができることも予想されます。

以上のように、訪問診療は患者が自宅などの環境でリラックスしながら治療を受けることで、治療の効果を高められるという利点があります。

睡眠障害で訪問診療を受けるタイミングは?

訪問診療を受けるタイミングとしては、睡眠の不調が1か月以上続く場合や、睡眠不足や過剰な睡眠が日常生活に支障をきたす場合が適しています。
このような場合、早期に医師に相談することで患者の症状を適切に評価し、治療が開始されることが重要です。

また、訪問診療では患者の身体的・精神的な状態や生活環境などが直接把握できます。そのため、より正確な診断や治療方針が立てられます。
適切なタイミングで訪問診療を受けることで、患者の症状が早期に改善され、生活の質の向上が期待できます。

睡眠障害も訪問診療は有効

今回は、睡眠障害を抱える患者が訪問診療を利用することのメリットや具体的な受診タイミングについて解説してきました。

不眠や睡眠不足、過眠や睡眠中の異常行動などの睡眠障害は、日常生活に大きな影響を与えるため、早期の受診が重要とされています。

外出が困難な患者にとって、訪問診療は有効な選択肢となるでしょう。
環境が患者にとって馴染みのある場所での受診や、医師のアドバイスに基づいた生活改善の支援など、訪問診療のメリットは多いため、上手に利用していきましょう。

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