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ストレスが限界に達しているときのサインとは?見逃さず早めに受診を

[2021.07.11]

ストレスを感じると、体や心、行動にはさまざまな変化が起こります。 「少しの不調なら大丈夫」と放置してしまうと、状態が悪化し治りにくくなることもあるので、ストレスが辛いと感じたら早めに専門医を受診しケアすることが大切です。 しかし、どのような変化に気をつけたらいいのか分からない、ストレスによる変化なのか風邪などによる体調不良なのか判断できない、といった方もいることでしょう。

そこで、仕事や私生活で日々ストレスを感じている方へ、ストレスが限界にきているときのサインやストレスが原因の病をご紹介していきます。 自身の健康のためにしっかりとチェックし、思い当たるサインがあれば早めに対応していきましょう。

 

 

ストレスが限界にきているときのサイン

ストレスを感じているときに表れるサインにはさまざまな例があります。

気分の落ち込みや考え方の変化といった心に表れるものや、睡眠や腹痛など体に表れるもの、飲酒が増えるなど行動に表れるものまで多種多様です。

心、体、行動に分けてストレスが限界にきているときのサインを見ていきましょう。

 

心のサイン

まずはストレスを感じることによって起こる心のサインをご紹介します。 ストレスが限界にきているときの心のサインは以下の5つです。

  • イライラする
  • 気分が落ち込む
  • 涙が出る
  • 気力が出ない
  • 集中できない

ふだん通りの生活をしているのに、ちょっとしたことでイライラしたり攻撃的な気分になったりする場合は注意が必要です。 また、いつものように明るい気持ちになれず落ち込んでしまう…といった変化が表れることもあります。 悲しい、さみしい、不安といったさまざまな感情から涙が出る、涙が止まらない、などもストレスが限界にきているときのサインと考えられるでしょう。 職場などで突然泣き出してしまうケースもあります。 今までできたことに対してやる気が出ない、今まで興味があったことに対して興味を失ってしまった、空虚感に包まれる、といったケースにも注意が必要です。 集中できない、ぼーっとしてしまう、物忘れが増えた、といった変化が表れることもあり、これらが仕事や会議などに支障をおよぼすこともあります。

 

体のサイン

次に、体に出るサインをご紹介していきましょう。

ストレスが限界にきているときの体のサイン

  • 睡眠の変化(眠れない、朝起きられない)
  • 食欲の変化(食べたくない、食べすぎる)
  • お腹の不調(胃痛、下痢や便秘)
  • だるいなどの疲労感
  • 頭痛や肩こり

睡眠は健康のバロメーターです。 疲れているのに寝つけない、眠りが浅く夜中に何度も起きてしまう、朝起きるのが辛くなった、などの変化はストレスが限界にきているサインといえます。 また、食欲の変化もストレスによるサインとして代表的です。 食欲がわかない、食事に楽しみを感じないといったケースや、それとは反対に、空腹を満たすためやストレスを発散するために食べ過ぎてしまうケースもあります。 下痢や便秘など、おなかの調子がよくないといった症状も、気をつけておきたいポイントです。 胃痛や吐き気などの不調を感じる場合もあります。 だるくて体を動かしたくない、つねに疲労感を感じる、といった場合も注意が必要です。 頭痛や肩こりも見逃さないよう気をつけましょう。

 

行動のサイン

続いて、ストレスが限界に達したときに表れる行動の変化も解説していきます。

ストレスが限界に達したときの行動のサイン

  • お酒やタバコの量が増える
  • ミスが増える
  • 人付き合いを避ける

ストレスを感じると、それを発散するためにお酒を飲む回数や量が増えることがあります。 タバコも同様です。 集中できない、気力がわかないといった変化から仕事などでミスが増える場合もあります。 また、家にこもりがちになったり、人と話すのを避けたりするようになることもストレスで限界を感じているときのサインのひとつです。

 

忙しくてもできるストレス解消法とは?

ここまで心・体・行動の3つの観点で「ストレスが限界に感じているときのサイン」をご紹介してきましたが、何か該当したものはありましたか?
限界を迎えて体を壊さないように、日ごろから自分にあったストレス解消法をもっておくとたいへん便利です。

そこで、誰でも簡単に実践できるストレス解消法もあわせてご紹介します。
自分に合ったストレス解消法、持ってる?忙しくても実践できる方法

 

ストレスが原因の病

ストレスの蓄積で、心・体・行動にさまざまなサインが表れます。 それが悪化してしまうと治療を必要とする病気になる可能性も。 ここでは、複数あるストレスが原因となる可能性のある病のなかでも、代表的なものを3つピックアップしてご紹介しましょう。

 

うつ病

過度なストレスを感じたことにより、心にあらゆる変化をきたすことは前述したとおりです。 心の状態が崩れることにより起こり得る病として、広く知られているのが「うつ病」です。

実際には、ストレスにより脳内の神経伝達物質バランスが崩れたことが1つの要因と考えられます。 認知能力や判断能力、意欲といったものが低下することにより、悲しみや不安、恐怖などを強く感じるようになるのが、主な症状です。 それに伴い、思考力や判断力が低下し、興味や関心も減退していきます。 また、憂うつな気分や焦燥感、自責の念などを覚えることが多く、情緒障害を引き起こす可能性もあるのです。 うつ病は、心の病だと認識されることが多いですが、実はその影響は体にも出てきます。 体に表れる症状は、頭痛やめまいなどです。 心、そして体にまで不調が起こるうつ病は、自力で治すことは難しく、専門の医療機関での治療が必要な病気です。

こちらの記事では、うつ病の基礎知識を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

急性胃腸炎

ストレスで身体が悲鳴をあげているサインの1つに、お腹の不調をご紹介しました。 お腹の不調にも関連している病気として、ストレス性の「急性胃腸炎」があげられます。

ストレスにより胃酸が過剰に分泌されることで、胃の免疫力が低下していると考えられます。 免疫力が低下している状態は、ウイルスや細菌などにも感染しやすい状態です。 急性胃腸炎を発症すると、下痢や嘔吐、激しい腹痛、発熱などの症状が出ます。 このような症状が見られたら、消化器科や内科を速やかに受診しましょう。

 

じんましん

じんましんと聞くと、アレルギーが原因だと思われる方が多いでしょう。 しかし、ストレスにより自律神経やホルモンが乱れることでじんましんが出ることも少なくありません。

アレルギー性のじんましんであれば、原因物質を取り除くなどの対処法がありますが、ストレス性の場合は繰り返し症状が出るケースが多いようです。 体を休めているときにじんましんが出てきたり、痒みだけでなく痛みを伴ったりすることもあります。 じんましんの治療には、皮膚科を受診するのが一般的です。 しかし、じんましんの原因であるストレスを改善しないことには、何度もじんましんの症状を繰り返す可能性があります。 総合的に治療したい方は、心療内科や精神科などを受診することが改善への近道になるでしょう。

 

心や体のサインに気づいたら早めに受診を

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、ストレスが限界に達しているときのサインやストレスが原因で起こる病についてご理解いただけたと思います。 イライラする、落ち込む、体調がいつもと違うなど、心や体の変化に気づいたら早めに専門医を受診しましょう。

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