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うつ病の急性期とは?治療方法と治療を受ける際の注意点

[2021.07.09]

 

うつ病は、専門の医療機関で診断を受け治療をスタートしたとしても、すぐに治るものではありません。

良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、時間をかけてじっくりと治療が行われます。 うつ病の治療は「急性期」「回復期」「再発予防期」の3つのステップにわけられます。

この3つの治療段階の中から、今回は「急性期」にスポットをあててみましょう。

「そもそも、うつ病の急性期とはどのような状態なのかわからない」「うつ病の急性期にどんな治療が行われるのかを知りたい」という人は、ぜひ参考にしてください。 また、うつ病の治療を受ける際に注意してほしいポイントもお伝えします。

 

 

うつ病の治療は3つの段階にわけられる

うつ病は治療をはじめれば、すぐに元の元気な状態まで回復できるものではなく、治療にはある程度の時間が必要です。

また、回復するまでの経過においても、良くなったり、悪くなったりの波を繰り返しながら、焦らずじっくりと治していくのがうつ病治療の特徴です。

うつ病治療は、段階によって「急性期」「回復期」「再発予防期」の3つにわけられます。 各治療段階に要する期間には個人差がありますが、一般的な目安を以下にまとめました。

うつ病の各治療段階に要する期間の目安  

  • 急性期…診断~3ヶ月程度
  • 回復期…4~6ヶ月以上  
  • 再発予防期…薬物療法を1~2年継続

 

つまり、うつ病の急性期とは、発症から回復までの最初の治療ステップのことを指します。

うつ病の急性期は十分な休養が最も重要

うつ病は、気分の落ち込みやネガティブな考え方が脳の機能不全を引き起こし、悪化していく病気です。

うつ病治療の初期段階である急性期には、以下のような症状の改善を目的に治療を行います。

 

うつ病の急性期に改善を目指す症状  

・不眠や過眠 ・気分の落ち込み  

・食欲の低下 ・不安やいらだち など

 

うつ病によるつらい症状を改善するためには、適切な薬物療法に加え、仕事や学業、家事などストレスの原因から一旦離れ、体・心・脳をしっかりと休ませることが大変重要です。

そのため急性期には、患者がしっかりと休養を取れるよう、以下のような対応をお願いすることがあります。

 

うつ病を快方へと向かわせるための対応  

・会社で働いている人…自宅療養や休職  

・専業主婦など自宅では休養が取ることが難しい人…入院 など

このような環境づくりは、薬物治療の効果を最大限に発揮するためにも重要です。

こちらの記事では、ストレス解消法について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
自分に合ったストレス解消法、持ってる?忙しくても実践できる方法

うつ病の急性期に使われる主な薬

投薬は、うつ病の代表的な治療法のひとつです。

同じ薬であっても、効果や副作用の現れ方はさまざまなので、急性期には数種類の薬を組み合わせながら、体に合ったものが処方されます。

では、うつ病治療に用いられる代表的な3つの薬を紹介しましょう。

抗うつ薬

うつ病の投薬治療の基本となるのが抗うつ薬です。 抗うつ薬には、脳内の神経伝達物質の作用を強める効果があり、不安感や焦燥感、抑うつ気分などを解消させる効果があります。 そのほか、意欲やものごとに対しての好奇心を喚起するはたらきもあります。 「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」「ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)」の3種類がうつ病治療の代表格です。

抗不安薬

抗不安薬は、うつ症状による緊張や不安を軽くするための薬です。 うつ病治療には主に、ベンゾジアゼピン系とよばれる抗不安薬が処方されます。

睡眠導入薬(睡眠薬)

睡眠導入薬(睡眠薬)は、いつまでも寝つけない、すぐに眠りから覚めてしまうなどの睡眠障害を改善する薬です。

うつ病の急性期には、休養がなにより重要のため、 睡眠導入薬(睡眠薬)によってしっかりと睡眠を取り、体や心を休めましょう。

自己判断で服用を中止しないことが大切

うつ病は、回復したあとに維持療法をしないと、約60%が再発するといわれています。 そのため、つらかった症状がなくなり、回復したように思っても、自己判断で薬の服用をやめないことが注意したいポイント。 薬を減らしたり、

服用を中止したりするタイミングは医師の指示に従い、長い目で服用を続けることが重要です。

うつ病になる前に、あらかじめ予防しましょう

今回、うつ病の治療法や治療の際の注意点などをご紹介してきましたが、発症する前に未然に防ぐことが一番重要なのは間違いありません。うつ病を予防する方法もご紹介しておりますので、下の記事を参考にしてみてください。

うつ病を予防する3つの方法|ライフスタイルの見直しや相談が大切!

 

うつ病の急性期は診断後の最初の治療段階

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、うつ病における急性期についてご理解いただけたと思います。

うつ病の急性期には、適切な薬物治療に加え、心身ともにしっかりと休養を取ることが何よりも大切です。

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