強迫性障害
こんな強迫症状ありませんか?
- 鍵を閉めたかどうか何度も何度も確認してしまう。
- 決まった数まであることをしないと不安になる
- 気が済むまで手を洗わずにはいられない
- 決まった言葉を心の中で繰り返さずにはいられない
強迫性障害の診断
繰り返される同じ考えやイメージを強迫観念といい、これらの考えやイメージを抑え込もうとしてくりかえされる行動を強迫行為といいます。強迫観念、もしくは強迫行為が少なくとも2週間の間、毎日続いていて、それらが苦痛で、生活の妨げとなっている状態が強迫性障害とされています。加えて、強迫性障害はこれらの考えや行為が不合理だとわかっていても、抵抗できずにやめられない状態にあります。1日1時間以上がこれらのために浪費されているのが目安です。
強迫性障害はなぜ苦しいの?
強迫症状によって毎日長い時間が浪費され、学校生活や社会生活の妨げになっている方がほとんどです。また、自分でも「ばかばかしい」とおもっているのにやめられず、強迫的な考えや行為を繰り返してしまいます。この「わかっているのに止められない」という葛藤そのものが強迫性障害の患者さまを苦しめるのです。強迫性障害の多くはストレスとなる出来事の後から発症するといわれています。そして、多くの強迫性障害の患者さまは発症からメンタルクリニック、心療内科、精神科を初めて受診するまで5~10年かかっているといわれています。人知れず、つらく苦しい時間が長く続いている方々が多いのです。
強迫性障害の治療
強迫性障害の3分の1にはうつ病が認められるといわれています。また、周囲に相談できず一人で落ち込み、自信を無くされる方も非常に多いです。なるべく早く治療を開始されることをおすすめします。強迫性障害の治療は第一選択として選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使用します。1~2か月で効果が出始め、治療効果が最大になるのがだいたい4か月くらいです。まずはお気軽に心療内科、精神科やメンタルクリニックにご相談しましょう。