ものわすれ・認知症
こんなものわすれの症状にお困りではありませんか?
この頃の私、
- ものわすれの頻度が増えた
- ものを無くすようになった
- これまでできていたことができなくなった
- 悲しい気持ちになる
- やる気がでない
- よく道がわからなくなる。
- 言葉が思いつかない。
- 時間や場所が分からなくなる
- 夕方になるとソワソワする
この頃のおじいちゃん、おばあちゃん、、
- 話がまったくかみ合わない
- 言うことを聞いてくれない
- これまでできた事ができなくなっている
- イライラ、切れやすくなった。すぐにどなる。
- 性格が変わったみたいだ、
- 一人でしゃべっている
- ものを盗まれたとよく言う
- 誰もいないのに誰かいるという
- 夜寝てくれない
増え続ける認知症患者と家族の負担
ご存じのように日本では超高齢化に伴い、認知症患者さまの数が増え続けています。全国で約600万人に達しており、2030年には約740万、つまり5人に1人にまで認知症が増加すると予測されています。その認知症の患者さまを介護するご家族はこれ以上となるわけです。社会全体の高齢化に備え、認知症の方がより生活しやすい環境、介護する家族を支援しやすい環境の必要性に迫られています。訪問診療では、「指示が入らない」、「歩けない」、「治療を受け入れてくれない」などの理由で外来受診ができない患者さまの自宅や施設に医師が伺うサービスです。ご本人、ご家族のお困りの状態を総合的に把握し、治療だけでなく介護の環境をサポートしていきます。また自立支援医療、生活保護医療も取り扱っていますので、お気軽にご相談ください。
認知症では早期診断早期対応を
「ものわすれがふえた」「おじいちゃん、おばあちゃんの様子がおかしい」という場合は、早めの受診をお勧めします。認知症の進行を早めてしまう疾患として、うつ病、糖尿病、高血圧、肥満、血管障害などが挙げられます。これらの疾患が背景に隠れていないのかまずは診断する必要があります。また、認知症の進行をなるべく遅らせる生活習慣として、健康的な食事、十分な睡眠、毎日の運動、社会とのかかわり、充実した精神活動、知的活動などがあります。早期に診断をして、認知症予防につながる生活習慣を心掛けたいものですね。
認知症のお薬とは
アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症には抗認知症薬の効果が認められています。抗認知症薬は認知症症状の進行抑制に効果があると言われており、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンなどの薬があります。認知症の症状や進行に応じて薬物療法を開始し、副作用や症状の変化を観察し、認知機能を定期的に評価しながら、慎重に薬物療法を行っていきます。
認知症による行動と心理症状(BPSD)に適切な対応を
認知症に伴う行動と心理症状、いわゆるBPSDとには以下のものがあります。
- うつや不安、かなしみ
- 入眠障害、中途覚醒
- もの盗られ妄想、被害妄想
- 幻視、幻聴などの幻覚
- 暴言、暴力、興奮、攻撃的言動
- 徘徊、多動、焦燥
- 介護抵抗
- 不潔行動など
認知症初期の約60%がこのような症状を体験すると言われており、その後の3年間でこのような症状が一つもなかったのはわずか9%と報告があるほど、認知症疾患においては見逃せない症状でもあります。生活や介護の大きな妨げになることがありますので、これらの症状がある場合はなるべく早く心療内科や精神科にご相談が必要です。外来受診が難しい方には訪問診療を行っておりますので、「お問い合わせ」からご連絡してください。