統合失調症
こんな症状にこころあたりはありますか?
- 誰もいないのに誰かがしゃべっている声がする
- 一人で笑ったり話したりするようになった
- 実際にありえない事を確信している
- 誰かに嫌がらせされている
- 家にひきこもるようになった
- 考えがまとまらない
統合失調症の症状
統合失調症の症状は大まかに陽性症状と陰性症状があります。陽性症状は実際にはないのに声が聞こえたり、見えたりする幻覚、実際にはありえない事を確信している妄想や思考の障害があります。統合失調症の幻覚には幻聴が多く、誰かが自分の事を非難している声や自分に問いかけてくるような声、ピアノや音楽が流れるなどの要素性の幻聴などがあります。統合失調症の妄想は自分が狙われている、盗聴されている、自分の考えが漏れているなどと確信する被害妄想が多く、考えに一貫性がなくなったり、途中で会話が途切れたりといった症状もあります。陰性症状は感情や表情が乏しくなり、人との交流に興味を示さず閉じこもりがちになります。
幻覚、妄想を疑ったらまず相談することが大切なわけ
統合失調症は症状が出現してからなるべく早く治療した方が今後の予後が良いといわれています。発症してからの5年間を臨界期といい、その間の治療がその後の経過や予後を大きく左右します。平均的には精神病症状が出てから治療に結び付くまで1~2年を要しているといわれており、幻覚・妄想を疑ったらまずは心療内科、精神科やメンタルクリニックに相談することが望まれます。
統合失調症の治療について
治療には抗精神病薬が使用されます。抗精神病薬の中でも効果が高く、副作用の少ない非定型抗精神病薬が第一選択として使われることが多いです。アリピプラゾール、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、アセナピン、ブレクスピプラゾールなどさまざまな種類があり、効果や副作用に特徴があります。これも患者さまの状況に合わせて選択し治療することが必要と考えます。まずはご相談ください。