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感情の欠落が疑われる失感情症(アレキシサイミア)とは

[2022.08.03]

失感情症は感情が欠落している・感情がわからない病気などとどのような症状なのか正しく理解している人は多くいません。 今回は、正しく理解するために概要や症状・特徴だけでなく、対処法まで詳しく解説します。

失感情症(アレキシサイミア)とは

1972年にハーバード大学マサチューセッツ総合病院にて、心身症の治療に功績のあるシフネオス医師によって提唱されました。 感情の欠落ではなく、感情があるのにわからないという症状で、一般人の10.1〜16.3%にみられることから、特別な症状でないことが分かります。 出来事そのものに囚われているため、自分自身の体験について内省したり感情を感じたり、新しく意味づけすることが困難なため、感情を上手く表現できません。しかし、感情は持っているため心の内でストレスやマイナスの感情がたまってしまい、うつ病・心身症などを招いたり、ためこんだ感情が一気に爆発する場合があります。 失感情症になりやすい人は、遺伝的要因では自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群などの発達障害のある方に多い傾向です。 考えられる理由としては、言語発達の遅れによるコミュニケーション障害で、自分の感情を上手く伝えられないことが考えられます。 その他にも緊張しやすい・ストレスを感じやすい感覚過敏、身体の不調を自覚できない感覚鈍麻、感情を客観的に考えられない想像力障害、強迫性障害などの方に多い傾向です。 さらに、環境要因の場合もあります。子供時代に両親から虐待・育児放棄など親に否定され続けることによる心理的虐待を受け、自分の感情を大切に扱ってもらえなかった場合です。 その他にも、几帳面で完璧症の人・争いごとが嫌いな人・責任感が強くまじめな人・神経質でストレス解消が上手くできない人なども失感情症になりやすい傾向があります。

失感情症(アレキシサイミア)の症状や特徴

主な症状や特徴は下記のようになります。

症状

初診時には、頭・腹部・肩・手足などの痛み、胸腹部のもたれ、吐き気、全身倦怠感などがあります。これらの症状はストレスの影響が身体に表れる心身症、お腹の痛みや不快感に下痢や便秘を伴う症状が続く過敏性腸症候群にも当てはまるためそれぞれの症状に対して治療します。 その後、治療の効果が見られない場合に、失感情症を疑います。 失感情症と診断されても、実際に感情を失ったわけではないので、直接的な問題はありません。しかし、本能的にストレスを軽減しようとするために、寝込んでしまう・急に泣き出すなど日常生活において支障をきたす可能性があります。 また、失感情症が原因で下記のような疾患を引き起こす場合があります。

食物依存症

漠然と嫌な気持ちになったときでも、その気持ちを表現できず、代替物で本能的に気分を解消しようとします。そのため、コントロールできずに一気にたくさん食べてしまう過食行動を繰り返す摂食障害になりやすい傾向があります。 過食を伴う摂食障害は、過食性障害と神経性過食症にわかれます。過食性障害とは食べる行動をコントロールできず、悪い影響を与えるため、やめたいと思っていても、食べることがやめられません。神経性過食症とは過食があって、コントロールできない感覚になる点は過食性障害と似ていますが、体重増加を防ぐための代償行為があるのが特徴的です。失感情症の方の摂食障害は神経性過食症に生じる場合が多くあります。

うつ病

抑圧された感情・ストレスが蓄積しても気付けないだけでなく、感情を表現すること自体も難しいため、カウンセリングでもうまく話せない結果うつ病になる場合もあります。 失感情症の場合は、コミュニケーションが苦手・対人関係の不具合などが原因で生きづらさを感じることが多く、人一倍ストレスがかかってしまいます。一般人よりうつ病を誘発する可能性が高くなるため注意が必要です。

特徴

つらい状況になったとしても感情を表に出さないため、周りの人からは、我慢強い人・喜怒哀楽を出さない人と見られる傾向があります。また、感情を認知できないため、感情と行動がずれてしまい、相手に悪いイメージを与える場合もあります。 例えば、何か悲しい出来事が生じたときでも、悲しい感情・取るべき行動がわかりません。その場にいる全員が悲しい気持ちになっているにもかかわらず、自分だけでいつもと変わらないため空気が読めないと言われる場合があります。 また、自分の気持ちがわからないため、他人の気持ちも考えられず、対人関係を築くことが困難です。その結果、コミュニケーションが下手・人の気持ちを考えられないなどと思われてしまいます。

失感情症(アレキシサイミア)の対処法

感情は複雑なため、言葉で表すことは困難ですが大まかに伝えられ、人の気持ちも何となく理解できることで生活が豊かになると言われています。自分や他人の気持ちに興味を持つことが重要です。 そのためには、下記の対処法が有効です。

リハビリ

下記の手順でリハビリを行うと効果的です。

自分から逃げずに観察する

日常生活を過ごすにあたって何かしらの刺激があると、感じなくても心の奥底には必ず感情が発生します。 その際に、何かしらのストレスを感じる・違和感があるなどの場合は受け流さずに少しずつでも受け入れます。

日常で感情を見つける

現在の状況が自分にとって良い感情・悪い感情のどちらかを感じる努力をします。感情の変化を感じるといっても、はっきりと言語化することは難しいため、毎日の淡い感情・小さな感情のサインに気付くことが重要です。

感情を表現する

何かしらの感情に気付くようになったら、言葉として表現する・涙を流すなど表現してみます。蓄積した感情は何度も表現しようとすれば少しずつではありますが、表現できるようになるため、我慢せずに出し切るようにします。

カウンセリング

リハビリとともにおすすめの対処法はカウンセリングです。カウンセリングを実施することで、現時点での傾向・症状の重さなどをカウンセラーと一緒に把握できます。 カウンセリングの結果、ゆっくり時間をかけて改善していくのか、あるいはどのように進めていくのが良いかなどを相談しながら自分に合った理想の形を見つけられます。そして、そのために必要なこと・何をすべきなのかなどを考えられるようになります。 専門家に相談することで、自分だけでは認識できない感情も気付くことができるだけではありません。精神的な不調を誘発しそうな場合には、ストレスの軽減・解消方法についても助言を聞けるなど多くのメリットがあります。

失感情症など精神の内容で迷ったら赤羽すずらんメンタルクリニックへ

いかがだったでしょうか。失感情症は決して特別ではなく、一般人の10.1〜16.3%にはみられます。しかし、自分が失感情症なのか理解していない方、職場でのストレスなのか頭・腹部・肩・手足などの痛みや胸腹部のもたれ、吐き気、全身倦怠感などが気になるもののどこに相談したらいいのかわからない方も多いはずです。 赤羽周辺に職場がある、埼玉などから都内に移動する方でお悩みの方は、赤羽すずらんメンタルクリニックに一度ご相談ください。 赤羽すずらんメンタルクリニックは、赤羽駅北口から徒歩1分の心療内科、精神科、メンタルクリニックです。心療内科・精神科・メンタルクリニックは怖い、ストレス・不安ばかりだけど誰にも話せないと感じている方、メンタルクリニックは初めてという方にも気軽に立ち寄られ、なんでもご相談いただけるメンタルクリニックを目指しています。 また、背景・症状、ご希望に合わせて、薬物療法、漢方療法、TMS治療、TMS自宅治療、カウンセリング、訪問診療などの中からオーダーメイド治療をご提案します。 土日診療も行っているため、気になる症状やご質問が御座いましたら、いつでもお気軽にご来院ください。

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