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パニック障害は訪問診療の対象?受診のタイミングも解説

[2023.05.31]

「パニック障害の症状や原因は?」
「パニック障害で訪問診療を利用するメリットは?」
「パニック障害で訪問診療を受けるタイミングが知りたい」
名前の知名度に反して、まだまだ理解されないことも多いパニック障害。

本記事では、パニック障害における訪問診療について、そのメリットやタイミングなどを解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。

 

パニック障害とは

まずは、パニック障害とは何か解説していきます。

パニック障害とは、驚きや過度のストレスなどの刺激をきっかけに突然発生する、強い不安や恐怖の症状を伴う疾患です。
心臓が飛び出るような動悸、呼吸困難、発汗、手足の震え、めまいや吐き気などの身体的な症状を伴います。

心因性の原因が多く、先天的な体質、ストレス、薬物やアルコール依存症などが関与する可能性が多くあります。

治療法は認知行動療法や薬物療法がありますが、早期発見と適切な治療が大切です。
適切なケアが必要なため、医師や精神保健福祉士などの専門家に相談することが大切とされます。

パニック障害の原因

次に、パニック障害の原因を見ていきましょう。
主な原因は以下の3つです。

  • 遺伝要因
  • 心理的要因
  • 薬物要因

それぞれ見ていきましょう。

遺伝要因

パニック障害は遺伝要因によって引き起こされる可能性があります。

基本的には、環境要因が強いといわれているパニック障害ですが、近年の研究では遺伝的要因も確認されています。

とはいえ、遺伝子が影響するのは一因であることに注意し、多数の要因が複合的に関わっていることを押さえておきましょう。

心理的要因

心理的要因としては、過度のストレス、不安、トラウマなどが原因でパニック障害を引き起こす可能性があります。

とくに、過去にトラウマを経験していたり不安が強かったりする人は、パニック障害になりやすいとされています。

また、生活の変化、ストレスの増加、睡眠不足や運動不足などが重なることでパニック障害の発症や悪化を招く可能性もあります。
心理的要因によるパニック障害に対しては、心理療法やカウンセリングなどが効果的な治療法です。

こちらの記事では、ストレスが限界にきているときのサインやストレスが原因の病を解説しています。あわせてぜひご覧ください。
ストレスが限界に達しているときのサインとは?見逃さず早めに受診を

薬物要因

薬物要因は、適切な用法に従って使用されていない薬物や脳の化学物質を変化させる薬物が原因となり、パニック障害を引き起こす可能性です。

たとえば、薬物の多量摂取や、アルコール摂取などが挙げられます。

また、正常な薬物使用によってもパニック発作となることもあるため、医師の指示に従い、薬物を使用する必要があります。

パニック障害の症状

次に、パニック障害の症状を見ていきましょう。
身体的症状として、以下のパニック発作が見られます。

  • 動悸
  • 発汗
  • 息苦しさ
  • 手足の震え
  • 腹部の不快感

また、パニック障害特有の心理状態として、以下の2つも挙げられます。

  • 予期不安:いつ発作が起こるかわからず発作の再発を恐れる状態
  • 広場恐怖:予期不安のために外出や雑踏を恐れる状態

パニック障害は訪問診療の対象?

パニック障害を抱える患者は、自宅から外出することができない場合があります。
そのため、訪問診療は患者の心理的負担と交通費の削減につながることが期待されます。

訪問診療は、診療所や病院への移動が困難な患者にとって重要な手段となっており、パニック障害を抱える患者にも適しています。
訪問診療により、患者の症状を適切に診断し、治療法を提供することができます。

パニック障害の発症時に訪問診療を受けるメリット

次に、パニック障害の患者が訪問診療を受けるメリットを解説していきます。
主なメリットは以下の3つです。

  • 医師が患者の症状や生活状況を直接確認できる
  • 患者にとって馴染みのある環境で治療が行える
  • 外出が制限されていても診療してもらえる

それぞれ見ていきましょう。

医師が患者の症状や生活状況を直接確認できる

パニック障害の患者が訪問診療を受ける理由のひとつに、医師が患者の身体的状態や症状、生活状況などを直接把握できることが挙げられます。

通院が困難である患者にとって、訪問診療は安心感を与える方法として機能するでしょう。
医師は、患者の行動や生活習慣に適切なアドバイスができます。

また、訪問診療によって医師は家庭環境を知ることができ、治療計画の立案に役立ちます。

たとえば、家族の関与がどの程度あるか、家庭でのストレスや不安の要因が何であるかなどを把握することができるでしょう。これらの情報は、治療を個人化し、患者が抱える問題に対処するうえで重要です。

そのうえ、直接患者と対話することで医師は患者の訴えや症状をより詳細に評価することができます。
症状の重症度、発症頻度、緩和因子や悪化因子の特定など、より詳細な情報を得られます
この評価は、治療の計画や実施にとって非常に有用であり、通院が難しい患者にとっては大きな心理的負担を軽減することにもつながります。

患者にとって馴染みのある環境で治療が行える

パニック障害の患者が訪問診療を受ける理由のひとつに、患者にとって馴染みのある環境で治療が行われることも挙げられます。

パニック障害の患者は、不安や恐怖心などから外出が難しくなることがあります。
病院やクリニックなどの医療機関では人が多く、医師や看護師などの医療スタッフがたくさんいるため、パニック障害の患者にとっては過剰な刺激や不安感が強まる場合があります。

一方、訪問診療では医師や看護師が患者の自宅や身近な場所を訪れるため、患者にとって馴染みやすくリラックスしやすい環境が整います。
訪問診療では患者と医師との距離も近く、会話もリラックスした雰囲気の中で行われるため、患者の心の状態や症状をより詳しく知ることができます。

また、訪問診療では患者の生活状況や環境を把握することができるため、治療やケアの面でより適切なアドバイスや指導を行うことができます

たとえば、患者がストレスを感じやすい環境に身を置いている場合は、その改善策としてのアドバイスを行うことができます。

このように、訪問診療はパニック障害の患者にとって精神的な負担が軽減され、治療やケアの効果を高めることができるメリットがあるといえます。

外出が制限されていても診療してもらえる

パニック障害は発作が起こることが予期されるため、通院や外出に制限が生じる場合があります。
このような状況下でも訪問診療を受けることによって、自宅から外出することができない患者も医師に診察を受けることが可能となります。

また、通院するために交通費や時間をかける必要がなくなるため、経済的な負担や時間的なストレスが軽減されることも利点です。

さらに、家庭内での支援やシッターの手配が必要なくなるため、家族や介護者にとっても負担が軽減されるというメリットもあります。

パニック障害は訪問診療が有効

今回は、パニック障害の患者が訪問診療を受けるメリットやタイミングについて解説してきました。
慢性的なパニック障害を抱える患者は外出が困難な場合も多いでしょう。
そんな方も、訪問診療を受けることで治療を受けられます。

また、どこで治療を受けるかも非常に重要であり、患者にとって馴染みのある場所で治療を受けることによってストレスが軽減されることが期待されます。
訪問診療を受ける患者にとっての交通費の節約や、不規則な生活や長期間の経過による慢性化の防止という点も訪問診療の利点です。

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