メニュー

パニック障害になりやすい人の特徴は?発作時の対処法も紹介

[2024.01.30]

「パニック障害になりやすい人の特徴は?」
「パニック障害を発症する原因やきっかけ・治療法とは?」
「パニックになった際の対処法を知りたい」

名称のわかりやすさにより知名度は高いものの、正しい理解度はまだまだであるパニック障害。

本記事では、パニック障害に関する冒頭の疑問について、詳しく解説していきます。
パニック障害に悩む方やクリニックの受診を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.パニック障害とは
2.パニック障害の3つの症候
3.パニック障害を発症する原因やきっかけ
4.パニック障害になりやすい人の特徴
5.パニックになった際の対処法
6.パニック障害の治療法
7.パニック障害に関する注意点
8.パニック障害になりやすい人の特徴は繊細・完璧主義・ストレス過多

パニック障害とは

パニック障害とは、不安症に分類される精神疾患の一種です。
突然生じる急激な動悸・発汗・息苦しさ・震えなどのパニック発作が主症状です。

また、いつ発作が起こるかわからないため、発作の再発を恐れることも症状として挙げられます。

このため、発作が起こっていなくとも、雑踏を恐れ外出が困難になるケースが多く見られます。
パニック発作に対しては薬物療法が主な援助方法です。

ただし、いつ発作が起こるかわからない不安症状や、雑踏を恐れ外出が困難になってしまう症状に対しては、行動療法や認知行動療法が行われます。
複合的な援助が必要といえるでしょう。

パニック障害の3つの症候

次に、パニック障害の以下3つの症候を詳しく解説していきます。

  • パニック発作
  • 予期不安
  • 広場恐怖

それぞれ見ていきましょう。

パニック発作

パニック発作とは、強烈な恐怖や不安から突然起こる身体的症状を指します。
心拍数や呼吸が急速に上昇し、めまいや胸の痛みといった身体的な症状が挙げられます。

ほかにも、先述した発汗・息苦しさ・震えなどもパニック発作です。

発作中には死や病気の恐怖が強く感じられ、制御不能な恐怖感に襲われることもあります。発作は数分から数時間続くこともあり、それによって死に至ることはありませんが、その後は強い疲労感や不安が残ることがあります。

予期不安

予期不安は、パニック障害の症状のひとつであり、日常生活の中で恐怖感や不安感が常に存在する状態を指します。

冒頭の「いつ発作が起こるかわからないため、発作の再発を恐れること」が予期不安にあたります。
予期不安の人は、いついかなる時でもパニック発作が起こると恐れ、その思いから身体的な症状や心理的な不快感を経験することも。

日常生活や社交場面への参加が難しくなるほか、生活の制約や社会的な制約を感じることがあるでしょう。

辛い症状ですが、認知行動療法や薬物療法によって治療を進めていきましょう。

広場恐怖

広場恐怖は、パニック障害の症状のひとつであり、公共の場や広い空間への強い不安や恐怖による行動制限を指します。

冒頭の「発作が起こっていなくとも、雑踏を恐れ外出が困難になるケース」です。
広場恐怖の人は、人ごみや混雑した場所にいるとパニック発作が起こるとの恐れから避けたり、早めに立ち去ったりすることがあります。

この恐怖から日常生活に制約が生じ、外出や社交活動が困難になることも。
治療には認知行動療法やリラクゼーション法が用いられるほか、深呼吸やリラックスのための技法を学ぶことも有効です。

パニック障害を発症する原因やきっかけ

パニック障害を発症する根本的な原因は、現状解明されていません。
仮設段階ですが、延髄と呼ばれる脳部位の機能に何かしらの不具合があることによって引き起こされているとされています。

なお、パニック障害の発症の一般的なきっかけとしては、過度なストレスや心理的なトラウマなどが挙げられます。

具体的には、人間関係の問題、仕事のプレッシャー、健康問題、生活の変化などがパニック障害を引き起こす要因となることがあるでしょう。

特定のトリガーや状況で発作を経験したことで恐怖が強まり、さらなるパニック発作を引き起こすサイクルが形成されることもあります。

個人によって発症のきっかけは異なるため、まずは個別の要因を特定し、そこから距離をおくことが大切です。

こちらの記事では、パニック障害の原因についてくわしく解説しています。あわせてご覧ください。
パニック障害の原因とは?症状を引き起こす要因を知ろう

パニック障害になりやすい人の特徴

ここからは、パニック障害になりやすい人の特徴を4つに分けて見ていきましょう。

しかし、これらの特徴はあくまでも「なりやすい」という傾向であり、特徴が当てはまるからといって、精神的に未熟ということは決してありません。それらを踏まえて、ご参考ください。

繊細・感受性が豊か

繊細・感受性が豊かな人は、パニック障害になりやすい傾向があります

彼らは日常のストレスや外部の刺激に敏感であり、感情を強く受け止める傾向があります。

その結果、小さな出来事でも過剰に不安や恐怖を感じ、パニック症状が引き起こされることがあるのです。

また、過去のトラウマや心理的な負担も感受性に関連しており、これらがパニック障害の発症につながることもあります。

繊細な人々は自己批判的であり、完璧主義やコントロールへの願望が強いため、不安が増幅されパニック症状が起こりやすくなるため、治療では感情の調整やストレス管理法が重要なアプローチとなります。

完璧主義

完璧主義は、パニック障害になりやすい人の特徴のひとつです。

完璧主義の人は、常に自分自身に高い基準を課し、失敗や不完全さを許容できません。
このような思考パターンは過度なストレスを引き起こし、パニック症状が発生しやすくなります。

そこには、常に不安や心配が存在しており、失敗への恐れやコントロールの欲求が強く、緊張感が漂います。

さらに、完璧主義者は自己評価が厳しく、自身の目標に対して過度のプレッシャーをかける傾向も。

パニック障害の治療では、完璧主義を緩和し、自己受容や柔軟性を促すアプローチも重要です。

ストレスにさらされている

ストレスにさらされている人も、仕事や学校、人間関係などの日常のストレス要因によって、過剰な不安や恐怖を感じ、パニック症状の発生を引き起こす可能性があります

また、長期間続く過度のストレスは身体的・心理的なバランスを乱しかねません。

ストレス管理やリラックス法の実践など、ストレスを軽減する方法を取り入れることが重要です。

遺伝

パニック障害の発症には遺伝要因が関与しているという学説もあります

遺伝的な要素は、個人がパニック障害を発症する確率を高めたり、症状の重症度を増大させる可能性があるとされています。

パニック障害が脳の疾患である以上、遺伝が関係していることはそこまで不思議ではないでしょう。

ただ、家族にパニック障害を持つ人がいる場合、たしかに自分自身も発症しやすくなる可能性があるわけですが、遺伝的な要素だけではなく、環境要因もパニック障害の発症に影響を与えることも覚えておく必要があります。

パニックになった際の対処法

次に、パニックになった際の対処法を4つ解説していきます。

軍隊式の呼吸法を実践する

パニックになった際の対処法のひとつは、軍隊式の呼吸法を実践することです。

この呼吸法は吸った時間の2倍かけて吐く腹式呼吸で、交感神経を抑制し副交感神経を活性化させる効果があります。

副交感神経が有意になると、ストレス・緊張が大幅に低減されることが実証されています。

ただし、パニック障害の症状に悩む方は専門医師と相談しながら適切な対処法を見つけることが重要です。

副交感神経を優位にするツボを押す

パニックになった際の対処法のひとつは、副交感神経を優位にするツボを押すことです。

労宮(ろうきゅう)や神門(しんもん)などのツボを刺激することで、副交感神経の活性化を促し、リラックス状態に導くと考えられています。

労宮は手のひらのくぼみ、中指と薬指から続く骨の間にあり、神門は手の付け根のくぼみ、小指側にあるツボです。

指を使って優しく揉んだり、押したりすることで刺激を与えることにより、心拍数や呼吸が落ち着き、不安感や緊張が解消されるといわれています。

ただし、個人によって効果や感じ方は異なるため、専門家の指導や相談を受けることをおすすめします。

常備している市販の漢方・ドリンクを飲む

パニックになった際の対処法のひとつは、市販の漢方やドリンクを活用することです。

半夏厚朴湯は緊張を和らげる効果があり、テアニンを含む緑茶はリラックス効果があるといわれています。

また、養命酒も神経を落ち着かせる効果があります。

これらの漢方やドリンクは市販されているため、手軽に入手できるのが特徴です。

ただし、効果や体質への影響は個人差があるため、専門家に相談することをおすすめします。
自己判断せず、適切な使用方法や量を意識しましょう。

CBDを吸引する

パニックになった際の対処法のひとつは、CBD(カンナビジオール)を吸引することです。

CBDは抗不安・リラックス作用があり、WHO(世界保健機関)も推奨している成分です。
楽天などで購入できます。

吸引や経口摂取の方法がありますが、吸引が手軽でおすすめです。
ただし、個人差があり、効果や適切な摂取量は濃度によって異なるため、専門家の指導を受けることをおすすめします。

また、法的な制約や副作用についても注意が必要です。

合法かつ安全な商品を選び、適切な使用方法を守りましょう。

パニック障害の治療法

パニック障害の治療法としては、すべからくクリニックでの治療を徹底すべきです。

具体的には、薬物治療や行動療法、認知行動療法、耐ストレストレーニングなどが挙げられますが、方法や実施のタイミングは専門家の意見が必要不可欠です。

そのため、必ずクリニックへ受診するようにしてください。

パニック障害に関する注意点

パニック障害に関する注意点として、まず他人に対しては症状を軽視せず、理解とサポートを心掛けましょう。

安易な励ましも、本人には「軽視」に映る可能性があるため、注意してください。

また、自分自身に対しては、過度なストレスや身体的緊張を避け、正しい情報を得ることが重要です。

また、過剰な自己防衛やイレギュラーな行動をしないようにし、専門家の助言を受けましょう。

パニック障害になりやすい人の特徴は繊細・完璧主義・ストレス過多

今回は、パニック障害になりやすい人の特徴を解説してきました。

具体的には、繊細さや感受性が高いことが挙げられます。細かいことに敏感であり、完璧を求める傾向のほかに、ストレスへの耐性が低く、過剰なストレスやプレッシャーにさらされることが多いというのも特徴です。

これらの要素は、パニック障害の発症を促す要因となることがあります。

パニック障害の治療は赤羽すずらんメンタルクリニック

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME