させられ体験ってどんな症状?妄想症状で悩ませられている方へ
この記事では、妄想で強い不安感に襲われる「させられ体験」についてご紹介します。 させられ体験とはどのような症状でつらい思いをし、どのような治療を行っていくのかを知っていただけるでしょう。 場合によっては入院をする必要もある疾患のため、早期に治療へ意識を向けることが大切です。 自分が自分ではないような感覚でつらい思いをしている方は、本記事を参考にしながらぜひご自身の症状と向き合ってみてください。
目次
1.「させられ体験」ってどんな症状?1-1.統合失調症による症状のひとつ
1-2.自我意識の障害とは
2.治療のうえで大切なこと
3.早めにカウンセラーに相談してみましょう
4.一人で抱え込まず病院へ相談してみて
「させられ体験」ってどんな症状?
生きづらい心の病の中に、させられ体験と呼ばれる症状があります。 症状の名称だけでは分かりづらい部分もあるので、実際にどのようなことが起こり、患者さんを苦しめているのかを見ていきましょう。
統合失調症による症状のひとつ
させられ体験とは、“作為体験”とも呼ばれる統合失調症疾患にあらわれる代表的な症状のひとつです。 自分の意志ではなく、何者かに支配されているような感覚になり「~させられてしまう」「~と考えさせられてしまう」などと自我意識に弊害が起きてしまう特徴があります。
自我意識の障害とは
自我意識の障害とは、まさに誰かによって自分が支配されていると感じることです。 自分と他人との境界が分からなくなってしまい、周りの影響を受けやすいため誰かに操られている感覚に陥ります。 思考や感情、意欲などの自我意識を、あたかも他人からさせられていると感じる体験をさせられ体験といい、本人は大変な苦痛と不安に襲われます。 また、自分の考えが自分でない誰かに知られていると感じる「さとられ体験」も、自我意識障害の症状のひとつです。
治療のうえで大切なこと
させられ体験のような症状があらわれる統合失調症は、前兆期→急性期→回復期→安定期という経過によって治療をしていきます。 妄想状態が激しくなり、興奮してパニック症状があらわれる急性期には、場合によって入院治療が必要となるため、早期の発見と治療開始がなによりも大切です。 とくに統合失調症は、早期に治療をスタートさせることで、より良い経過で社会復帰を目指せるといわれています。 近ごろは、早期の回復が期待できる新しいタイプの薬も使用されるようになってきているので、まずは我慢せずに病院へ相談してみることが回復へ近づく一歩といえるでしょう。
こちらの記事では、心療内科では初診のときに何を話すのかについて、わかりやすく解説しています。心療内科では初診のときに何を話すの?具体的な内容とはこちらもあわせてご覧ください。
早めにカウンセラーに相談してみましょう
どんな精神病でも、早めの対処が重要です。何か気になる点がございましたら、是非心療内科に相談してみましょう。 心療内科を受診するメリットは?行くべきか迷ったらどうすればいい?こちらの記事で心療内科に通うメリットをご紹介しています。是非参考にしてみてください
一人で抱え込まず病院へ相談してみて
いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、させられ体験についてご理解いただけたと思います。 精神科への意識や抵抗がある方も多いかもしれませんが、早期に発見することがなによりも大切です。 一人で抱え込まず、ぜひ病院へ相談してみてください。
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妄想症状でお悩みの方は赤羽すずらんメンタルクリニックへぜひ一度ご相談ください。