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小学生が不登校になる6つの理由と不登校時の対応のポイント

[2021.11.06]

 

文部科学省によると、小学校の不登校者数は、2018年度に約3万5千人、約2019年度に約4万4千人、2020年度は約5万3千人と増加傾向にあります。 また、高学年に上がるごとに不登校者数が増えていることも明らかになりました。 外に出たがらなくなったり、長期間休むことが続いたりすれば、子どもの教育の機会や心身の成長への影響も心配です。 本人の気持ちを尊重して無理に行かせたくないと考えていても、共働き家庭であれば、その都度仕事を休んで一緒に過ごすことが難しいケースも少なくないでしょう。 この記事では、不登校にお悩みの小学生の親御さんに向けて、解決のきっかけとなるよう不登校の理由を紹介します。

 

小学生が不登校になる割合と中学生との違い

ここからは、小学生が不登校になる割合と中学生との違いについて見ていきましょう。 数字は、令和元年度に発表された文部科学省の調査をもとにしています。

小学生が不登校になる割合

まずは小学生が不登校になる割合から見ていきましょう。 1/255人が不登校になっているという2014年から不登校児童は5年間増加傾向にあり、2019年には「1/119人」が不登校という結果になっています。 また、高学年になるほど割合が増加していることも同時に発表されました。

小学生と中学生の不登校の違い

次に、小学生と中学生の不登校の違いを見ていきます。 小学生の不登校のデータからもわかるように、高学年になるほど不登校の割合は増加傾向にあります。 小学生と中学生の比較の際にもそれは例外ではなく、中学生全体の不登校の割合は「約1/26人」となっています。 思春期ということもあって、不登校の理由も人間関係が絡んだものが多くなるのも特徴です。

小学生の不登校によくある6つの理由

ここからは、小学生が不登校になる理由を網羅的に解説していきます。 主に以下の6つが考えられるでしょう。

  1. 無気力や不安
  2. 親子のかかわり方
  3. 友人との人間関係
  4. 生活リズムの乱れ、あそび、非行
  5. 勉強についていけない
  6. 発達障害との関係

また、文部科学省の調査によると、不登校の理由としては「無気力・不安」が約41%、「親子のかかわり方」が約16%、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が約10%となっています。 他の理由もあわせて、それぞれ解説していきます。

不登校によくある6つの理由

文部科学省の調査によると、不登校の理由に、「無気力・不安」が約41%、「親子のかかわり方」が約16%、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が約10%という割合で挙がりました。 その他にも不登校につながるさまざまな理由がありますので、ご紹介します。

【理由1】無気力や不安

無気力な状態にある不登校は、特に原因はないが学校に行く意欲がないという状態です。 ストレスに敏感で、人間関係や勉強面でのスキル不足から嫌なことを回避する傾向にあります。 また、低学年で多く見られるのが、親から離れることや集団に入ることへ強い不安を感じて学校に行きたがらないケースです。

こちらの記事では、ストレスが限界にきているときのサインについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ストレスが限界に達しているときのサインとは?見逃さず早めに受診を

【理由2】親子のかかわり方

次に多い不登校の原因となっているのが、「親子のかかわり方」です。 子どもに干渉しすぎたり、忙しさのあまり関われていなかったりと、コミュニケーションが上手くとれていないことが、不登校に影響している場合があります。 また、家庭内の不和や子どもへの八つ当たりなど、家庭に子どもの居場所がない状況が続くことも、不登校の原因になります。

【理由3】友人との人間関係

不登校の原因としていじめもありますが、割合として多いのが、いじめ以外での友人関係のトラブルを経験し、不登校に至るケースです。 なんとなく友達とうまくいかず、自分に自信が持てないでいる子どももいます。 この場合、親や学校の口添えで仲良くするようにしてもあまり意味がなく、友人関係に依存しない自尊心の回復が大切になります。

【理由4】生活リズムの乱れ、あそび、非行

テレビやインターネットなどの長時間の使用や、学校に行きたくないという気持ちから、朝に起きられなくなることがあります。 昼夜逆転などの生活リズムの乱れは、自分の意志が強くなってきた高学年に生じやすいと言われています。

睡眠リズムの乱れや不眠にはさまざまな原因があります。不眠の悩みが少しでも改善へと近付けるように、こちらを参考にしてみてください。

【理由5】勉強についていけない

学校では授業を受けて過ごす時間がほとんどのため、勉強で解らない点が増えてくると、子どもはストレスを感じ、学校自体が辛い場所になります。 高学年になり授業の難易度が上がったために、これまで得意であった科目が急に難しく感じられ自信を失うこともあります。

うつ病と劣等感の関係性とは?長く続けば受診を考えようでは、うつ病と劣等感の関係性について解説しています。症状が長く続くようであれば、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

【理由6】発達障害との関係

決められたルール通りにいかないとパニックを起こしてしまう、じっと座って勉強することに耐えられない、などは発達障害の症状が出ている可能性が高いです。 また、学習障害によって読み書きや計算などで極端に苦手なものがある場合、勉強についていけないストレスが不登校を招くこともあります。 これらの場合は、子どもの症状や特性を見極めるためにも、学校と連携しながら専門家に相談しましょう。

不登校は、原因の解決にこだわりすぎない対応がポイント

不登校を解決するために、原因を知ることは大切です。 しかし、特に低学年であれば、なぜ学校に行きたくないのか自分でも分からない、という子どもも少なくありません。 文部科学省でも、学校に登校することだけを目標とせずに不登校児童への対応をしていく、とした考え方を示しています。 まずは「親は自分の味方だ」と安心できるよう、子どもの話に耳を傾け、気持ちに寄り添うコミュニケーションをとるとよいでしょう。 そして、親自身も一人で抱え込まずに、専門家や支援団体に不登校時の過ごし方をぜひ相談してみてください。

学校や専門家に相談しながら、次のステップに進みましょう

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、小学生が不登校になる理由がご理解いただけたと思います。 原因の解決だけにこだわり過ぎず、専門家のサポートも適切に利用しながら、子どもにとっての安心を取り戻してあげください。

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