どうしてもイライラする?3つ原因と解消法7選をご紹介
理由はわからないけれど、イライラが止まらないとお悩みの方も多いでしょう。感情が抑えられずに周囲の人や家族に当たってしまうという方も少なくないはずです。イライラする感情に無理矢理蓋をしてしまうとかえって逆効果になってしまうこともあるので、正しい対応が求められます。
そこで今回はイライラの主な原因について詳しくご紹介します。記事の後半にはおすすめのイライラ解消法についても触れるので、ぜひ参考にしてください。
イライラのチェックリスト
最近イライラしているなと感じている方や小さなことが気になってしまい感情が不安定になりがちな方は、これからご紹介するチェックリストでご自分の状態を確認してみましょう。
▽イライラのチェックリスト
- 食べ物の好みが変わった
- 食欲を感じられない
- 頭が重くスッキリしない
- たくさん寝ているのに体がだるい
- 仕事や育児、家事に集中できない
- よく眠れない、寝つきが悪い
- 朝スッキリと起きられない
- やる気が出ずに脱力感でいっぱい
- 楽しいと感じない、感じることが少ない
- めまいや立ちくらみすることがある
- 動悸が激しい
これらの状態に3つ以上当てはまることがあれば、慢性的なストレス状態に陥っているか心が疲れている可能性があります。しばらくしても改善されない場合は精神科や心療内科の受診をおすすめします。
イライラが収まらない3つの原因
イライラすることが多い方は、なぜイライラしてしまうのか、原因を知ることが大切です。ここからは、イライラが収まらない主な3つの原因についてご紹介しましょう。
【原因1】過度なストレスによる精神的負担
イライラしてしまう方の主な原因はズバリ「ストレス」によるものです。ストレスが溜まっていないと感じている方であっても、小さなストレスが積み重なって大きな負担となっている可能性があるので注意しましょう。
知らず知らずのうちに自分のキャパを超えてしまっていることもありますので、仕事や育児などで過度なストレスを感じている方は、意図的にリラックスする時間を設けるなどして、少しでも負担を抑えていくように心がけましょう。
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【原因2】自律神経の乱れ
イライラする原因の一つに自律神経の乱れが挙げられます。自律神経とは、私たちが生きる上で必要なすべての機能をコントロールしているものです。呼吸をし、心臓を動かし、血液を体中に巡らせることを私たちが意識しなくてもできるのは、自律神経が正常に稼働しているからだといえます。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経で構成されており、両者がバランスよく作用することで私たちの体は守られているのです。 しかし、過度なストレス状態にあるときは交感神経が働き続けてしまい、身体的にも精神的にも休めなくなってしまいます。その状態が続いてしまうことで、過呼吸や、激しい動悸、手の震えやめまいなどの症状が出てくることもあり、イライラしやすい状態を生み出してしまうのです。
【原因3】その他の健康上の理由
イライラの原因は、病気などの健康上の理由によるものも考えられます。
たとえば、女性の閉経時期にホルモンバランスが崩れることによって起こる「更年期障害」や女性の月経前に起こるPMSなどは、代表的な原因として知られています。 PMS関しては、女性の3〜4割の方たちが大なり小なり症状を抱えているので、生理前に抑えられないイライラを抱えている方は婦人科などに相談してみましょう。
そのほかにも高次脳機能障害などの病気を患った場合もイライラしやすくなるといわれています。
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イライラしやすい人の特徴
イライラしやすい人には、次のような特徴があります。
▽イライラしやすい人の特徴
- 几帳面な人
- 真面目な人
- 完璧主義の人
- 人に頼ることが苦手な人
- 競争心が強い人
- せっかちで気持ちに余裕がない人
- 他人への気配りが過剰な人
- 不安や怒りの感情を抑え込んで表に出さない人
- 他の人にコントロールされやすい人
特に他人への気配りが過剰なタイプの人や他人にコントロールされやすいタイプの人は、上司や職場の同僚などとのトラブルに巻き込まれやすく、精神を病んでしまう方が多い傾向にあります。
上記のリストで当てはまる項目が多い方は、記事の後半でお伝えするイライラの解消法を参考にしながら、ストレスと上手に付き合っていくように心がけましょう。
イライラが収まらない時の解消法
ここからはイライラが収まらない時に試してもらいたい解消法についてご紹介します。お金をかけずに誰でも気軽にできる方法ばかりですので、ぜひ気軽な気持ちで試してみましょう。
【解消法1】深呼吸やストレッチなどをして気持ちを落ち着ける
深呼吸は、時間や場所を問わずに気軽に行えるイライラ解消法の一つです。座った状態でも、寝転んだ状態でも構いませんので、心地よいと感じる状態で大きく息を吸い込んでしっかりと吐き出していきましょう。
このときに大切になってくるのが腹式呼吸を意識することです。鼻から大きく息を吸い、お腹お腹を大きく膨らませるようにします。息を吐く際も鼻からゆっくりと吐き出してみましょう。深呼吸することで全身の血流がよくなり、新陳代謝もアップし、肩こりや首こりの解消にも効果的です。
さらにストレッチで気持ちを落ち着かせるのも有効的な手段です。ストレッチで緊張状態にある体をゆるめることでリラックスできます。 呼吸法とストレッチを組み合わせたヨガは、ストレス解消にとてもぴったりのエクササイズです。無理のない範囲で継続することで、体の凝りや浅い呼吸から解放されますよ。
【解消法2】親しい人との会話を楽しむ
最近何事もうまくいかずに困っている方やイライラして他の人についあたってしまうという方は、ありのままの感情を親しい人に打ち明けてみましょう。 第三者の人に自分の感情を伝えることで、自分の置かれている状況や感情を客観的に知ることができます。
自分でなんとかしようとしてもなかなか解決の糸口が見つからないことが多くありますが、誰かに相談することで気持ちが楽になることもあるはずです。 話したくないと感じるときは無理に打ち明ける必要はありません。あくまでも話したいと感じたときのみ、信頼できる人に話をしてみましょう。
【解消法3】自分の好きなものをたくさん食べる
ストレスが溜まっている方は、ぜひ好きなものを食べて気持ちをリラックスさせてみましょう。食事は、私たちの胃袋を満たすだけでなく、気持ちの揺らぎを落ち着かせる役割も果たしています。 人は美味しいと感じたときに「β-エンドルフィン」という気分を高揚させ、幸福感をもたらす神経物質を分泌します。
気持ちに余裕がないときは、おいしいものや好物を食べて一服していきましょう。
【解消法4】趣味や好きなことに没頭する
趣味や好きなことに打ち込むことで、嫌なことを忘れることはもちろん、ストレス解消にとても効果があるといわれています。普段なかなか時間が取れずにできない「自分のための時間」を意図的につくることで、前向きな気持ちになるはずです。
【解消法5】太陽の光をたくさん浴びる
太陽の光を直接浴びることで、体内に幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。セロトニンには、精神状態を安定させるだけでなく、脳を活発に働かせる機能があるため、ストレス解消にとても効果が高いとされているのです。
太陽の光を浴びるだけでなく、ウォーキングやサイクリングなどの軽い運動でもセロトニンが 分泌されるので、運動習慣をつけることもおすすめです。
【解消法6】よく眠りよく休んで疲れを取る
しっかりと睡眠時間を確保すること、そしてしっかりと休息をとることで、ストレスを感じにくくなるのでおすすめです。睡眠不足の状態が続くと脳の働きが鈍くなり、ストレスに対する耐性もなくなってしまいますので、気をつけましょう。
平日になかなか睡眠時間を確保できないからといって、週末に寝溜めするのは逆効果です。注意しましょう。寝溜めすることで生活リズムが崩れてしまい、平日の目覚めがよくなくなる可能性がありますので、平日、休日問わず同じリズムで生活するよう心がけましょう。
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イライラが収まらないときは医師に相談してみましょう
いかがでしたでしょうか?
イライラしやすい原因やイライラしたときにおすすめの解消方法についてご紹介しました。
記事の中で登場したイライラのチェックリストを参考にしながら、ご自分のストレスレベルを確認してみましょう。 ご紹介した解消方法を試してみてもなかなか状態がよくならない場合は、無理をせずに専門家に相談してください。
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