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うつ病にはどんな初期症状があらわれる?心身のサインをチェック

[2021.04.30]

 

気分障害のひとつといわれるうつ病になると、ストレスにより脳のエネルギーが不足した状態となり、精神面や身体面にさまざまな症状があらわれます。 日本人では、100人いたらおよそ6人が生涯で一度はうつ病にかかるという調査結果も出ています。

またうつ病の患者さんは、男性よりも妊娠や出産などで環境に変化が訪れやすい女性に多いことも特徴です。どうしてうつ病を発症するのか詳しい原因はまだ解明されていませんが、重症化すると自傷行為に至るケースもあるため、注意しなくてはなりません。

うつ病の前兆、初期症状としてどのような症候が出るのか、不調が続いて自分がうつ病かもしれないと感じている方は、ぜひご覧ください。

 

 

うつ病とはそもそもどんなもの?

はじめに、うつ病とはそもそもどんなものなのか確認してみましょう。 うつ病は気分が落ち込む・意欲がなくなるなどの精神的な症状、そして、不眠・疲れやすい・だるいなど身体的な症状があらわれる病気であり、気分障害のひとつです。

脳のはたらきに何らかの問題が起きて生じるものと考えられていますが、その原因が特定できないケースも多く、さまざまな出来事が重なりうつ病の発症要因となっているといわれています。

うつ病患者数は近年増加傾向にあり、決して特別な病気ではなく、誰にとっても身近なものです。

うつ病を発症した場合、学校や仕事に行けなかったり、そもそも体が動かなかったりなど、日常生活に支障をきたすことがあります。 症状を改善するためには、十分な休養をとり心と体を休めること、そして精神科や心療内科での治療が必要になってきます。

 

初期症状その1:何をしても楽しめず、マイナス思考から逃れられない

1日ずっと気分が落ち込んだまま物事を楽しめないと感じる場合、うつ病の初期症状である可能性があります。 うつ病のサインとして、これまで好きだった事柄に触れても喜びを感じ取れなくなることが挙げられます。

また、悪いことばかり考えてしまい、必要以上に自分を責めたり辛く感じたりすることも特徴です。 通常であれば、気分が沈むきっかけを生んだ出来事が解決すると、少しずつ気持ちが上向きになるものです。 状況が好転しても気持ちが回復しなかったり、良いことがあっても気分が晴れなかったりする場合は要注意といえます。

何をしても楽しく感じず、常に気分が落ち込んでいる状態が続くようであれば、うつ病を疑って早めに対処をするように心がけましょう。

 

初期症状その2:食欲不振や不眠など身体的な不調が出る

自分でうつ病を自覚する前に、身体面に不調があらわれるケースもあるので注意しましょう。 うつ病の初期症状として、食欲不振や不眠が続く人もいます。 ほかにも、身体のだるさや疲れやすさ、ひどい肩こりや頭痛に悩まされることもあります。

また、めまいや胸の動悸、胃のムカつきなど、身体のどこかが悪いのだろうかと心配になるような症状を引き起こすこともあるでしょう。 便秘や下痢、口の渇き、吐き気なども、身体から発せられるサインも、うつ病により引き起こされている可能性があります。

身体面で不調を感じて内科を受診したけれど、特別悪いところが見当たらず、メンタルクリニックの診療を勧められてうつ病が発覚することも多いそうです。

自分では精神的に追い詰められているとは気づかないときに、思わぬ不調のサインが身体に出ることも大いにあります。 気になる症状が続く場合は、専門医に早めに相談をしてください。

 

食欲不振は身体からの重要なサインである可能性もあるので、無視するのは危険です。
食欲不振の原因は?病気のもとである可能性もこちらの記事では食欲不振の原因について解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

 

初期症状その3:周りの人から体調や様子を心配されることが増える

家族や職場の仲間、友人といった周りの人が、うつ病にかかった人の変化に先に気が付くケースも存在します。 周囲の人から「最近、元気がなさそうだね」と心配されたり、「お酒の飲みすぎではないか?」と注意されたりすることが続く場合は、注意が必要です。 ほかにも、周りが気づきやすいうつ病の初期症状として、涙もろくなることや反応が鈍くなることなども挙げられます。

うつ状態に陥ると、もっとしっかり頑張らねばと無意識に自分を責める人も多いといわれています。 身近な人からうつ病のサインを指摘されたときに、「そんなはずはない」と頑なになってしまうと、ますます症状が悪化してしまう可能性もあるでしょう。

うつ状態では、自分で正常な判断をすることが難しいことを心に留めておきましょう。 周りの人のアドバイスに素直に耳を傾けることで、少しでも症状が和らぐことがあるかもしれません。

 

うつ病の初期症状を逃さないように気をつけよう

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、うつ病の初期症状にどのような変化があらわれるのか、ご理解いただけたと思います。

うつ病は、誰もがかかり得る可能性のある病気です。 うつ状態を悪化させないためにも、精神的・身体的な不調のサインをしっかりと受け止められるようにしておきましょう。

では、うつ病にならないためには、具体的な予防策はあるのでしょうか?

 

うつ病の予防策はあるの?

ここからは、主に3つの観点からうつ病にならないための予防策をお伝えしていきます。

 

ストレスを溜めない生活を心がける

まずは、身体面そして精神面の両方で、ストレスを溜めない生活を心がけてください。 身体面でいうと、疲れがとれにくかったり、肩こりや胃腸の調子が悪かったりなどの症状がみられたら、早めに休養をとりましょう。

精神面では、イライラする、悲観的になるなどの気分が落ち込むことがあれば、早期に察知してリラックスする時間をとりましょう。 知らぬうちに、ストレスが高まり、結果的にうつ病の要因となってしまうケースもあります。

時折、自分の生活を振り返る時間を確保し、ストレスを溜めないようにすることが大切です。

 

こちらの記事では、ストレスが限界にきているときのサインやストレスが原因の病をご紹介しています。ストレスが限界に達しているときのサインとは?見逃さず早めに受診をこちらもあわせてご覧ください。

ふだんの食生活を見直す

うつ病の原因については未だ研究段階にありますが、脳内の「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質が減少していることが原因になっているのではないか?といわれています。 そのため、セロトニンを生成する「トリプトファン」を含む食品を、ふだんから摂取することが大事です。

たとえば、肉類、牛乳・チーズなどの乳製品、納豆などに多く含まれているといわれています。 栄養の偏りに気を付けながら、多様な食品をとり入れ、ふだんからバランスのよい食生活を心がけてみましょう。

【関連記事】うつ病の予防方法とは?日常から実践できる行動と考え方

 

ひとりで悩まず、相談する

そして何よりも、ひとりで悩まずに、誰かに相談をしてみてください。 ひとりで悩み、考え抜くことにはかなりのエネルギーを要しますし、限界があります。 身近な医療機関、専門家、あるいは企業内の産業医などに相談してみましょう。 相談内容を整理しておく必要はなく、誰かに悩みごとや話を聞いてもらうことが大切です。

また、インターネットで検索すると、メンタルヘルスなどに関する自己チェックシートなども簡単に見つけることができます。 セルフチェックを行い、気になる項目があれば、気軽な気持ちで相談機関に足を運んでみましょう。

 

うつ病の可能性があると感じたら

今回の記事では、うつ病の初期症状についてご説明いたしました。 こちらを読んでいただきもし当てはまる点がございましたら是非心療内科に行ってみることをおすすめいたします。心療内科を受診するメリットは?行くべきか迷ったらどうすればいい?こちらの記事にて、心療内科に行くメリット等をご紹介しておりますので、是非参考にしてみてください。

 

赤羽すずらんメンタルクリニックは駅から約1分で着く女性医師の心療内科です。

うつ病でお悩みの方は赤羽すずらんメンタルクリニックへお越しください。

些細なお悩みでも大丈夫、ぜひ一度ご相談にいらしてみてください。

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