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不眠症はなぜ起こる?原因を見極め適切な対処を

[2021.10.16]

なかなか眠れない、夜中に何度も起きてしまう、など不眠症状でお悩みではありませんか? 誰しも、心配事や大事な会議が控えている時などに眠れないという経験はあるものですが、数日すればまた眠れるようになります。 また、睡眠時間には個人差があるため、平均7時間に満たなくても日中の活動に支障がなければ、心配はありません。 しかし、もし睡眠問題が1か月以上続き、日中の活動に影響が出るような頭痛やめまい、意欲や集中力の低下がある場合は不眠症の可能性があります。 働いている場合は、日中に体を休めることもままならず、大変つらい状況でしょう。 不眠症は、さまざまな病気の症状の一つとして出る場合もあります。 この記事では不眠症状が気になる方に向けて、不眠症の種類とその原因について解説します。 不眠症改善の手がかりとして、ぜひご一読ください。

不眠症の種類は4つ

不眠症は、大きく4つのタイプに分けられます。 なかなか寝付けない「入眠障害」、起床の2時間以上前に目が覚める「早朝覚醒」、眠りが浅いために何度も目が覚める「中途覚醒」、そして寝ていても眠れたという満足感が得られない「熟眠障害」です。 この中でも入眠障害を訴える人が多く、また複数の症状が出ている人もいます。

不眠症の原因

では、4種類の不眠症状はどのような原因で引き起こされるのでしょうか。 原因を探っていきましょう。

【原因1】からだの病気

不眠が生じる病気は、高血圧や心臓病、呼吸器疾患、腎臓病、糖尿病、アレルギー疾患によるかゆみ、脳出血や脳梗塞などがあります。 睡眠時無呼吸症候群やムズムズ脚症候群など、睡眠時に現れる呼吸異常や手足の異常な運動によって眠れないことも少なくありません。 この場合、原因となっている病気が治ることで、不眠症状は消失するでしょう。

【原因2】こころの病気

うつ病や統合失調症、不安障害、双極性障害などの精神疾患は、多くの場合、不眠を引き起こします。 また、慢性的な不眠がうつ病を引き起こすリスクを高めるとも言われています。 早い時間帯に目が覚める「早朝覚醒」の症状があり、朝は無気力だが夕方になるにつれ意欲がわいてくる場合や、気分の落ち込みが気になる場合は精神疾患の可能性がありますので、専門医に相談しましょう。

【原因3】薬の副作用

既に病気の治療中であって、薬を服用している場合は、その副作用で不眠症状が出る場合もあります。 例えば、甲状腺製剤や抗がん剤、降圧剤などです。 長期にわたって飲んでいる薬がある場合は、主治医に不眠について相談してみましょう。

【原因4】嗜好品の成分

嗜好品の中には、覚醒作用のある成分を含むものもあります。 例えば、たばこに含まれるニコチンやコーヒーに含まれるカフェインです。 また、カフェインには利尿作用もあるため、トイレに行きたくなって目が覚めてしまう「トイレ覚醒」が増える原因にもなります。 不眠症状がある場合は、これらの嗜好品の摂取を控えた方がよいでしょう。

【原因5】ストレス

仕事や生活に関するストレス、緊張、眠れないことに対する不安などが不眠を引き起こすこともあります。 特に、まじめな性格で神経質な人はストレスを感じやすく、不眠症になりやすい傾向があるため、ストレスの原因を取り除くことが大切です。

不眠症を改善するには原因を見極めよう

不眠症を改善するためには、まず原因が何であるかを見極めることが大切です。 特にからだの病気、こころの病気、薬の副作用が疑われる場合は、専門医に相談し、きちんと診断してもらいましょう。 同時に、睡眠時間にはこだわりすぎず、睡眠衛生を整えて眠れるような工夫を行うと不眠症改善に効果的です。 睡眠衛生の整え方 ・朝は太陽の光を浴び体内時計を調整する ・軽く汗ばむ程度の適度な運動をする ・就寝前4時間は、カフェインを摂らない ・アルコールは控える ・寝る前にリラックスできるよう、ぬるめのお風呂にゆっくりつかる


こちらの記事では、不眠の原因を大きく5つに分けてくわしく解説しています。あわせてぜひご覧ください。
不眠の原因はさまざま! 対策をして睡眠の質を高めよう

不眠症の原因を見極め、専門医への相談や環境整備を

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで不眠症の原因がご理解いただけたと思います。 心身の病気が不眠症の原因となっている可能性もあるため、気になる点があれば専門医に相談しながら、眠りやすい環境を整えていきましょう。

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