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認知症になる主な原因にはどんなものがあるの?

[2021.04.30]

 

メディアや日常生活において、認知症という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。 脳の働きが病気や遺伝などが発端で低下してしまうことで起こる認知症は、重度のものわすれが代表的な症状です。 ほかにも、判断や理解の能力が低くなる、日付や場所などが覚えられない、段取りよく物事を進められない、妄想や徘徊などという症状も見られます。 年を重ねるにつれて、ものわすれが悪化してきていると感じる方もいるかもしれません。

 

ただし認知症は、昨日の昼ご飯に何を食べたかということを忘れているのではなく、食べたこと自体を忘れてしまっているというような、通常のものわすれとは少し異なる傾向があります。 この記事では、認知症の予防やより深く理解をしたいと思っている方に向けて、認知症を発症してしまう原因について紹介します。

 

認知症の原因

認知症はさまざまな原因で引き起こされる症状です。少しでも認知症の疑いがある場合は、どのような原因があるのか参考にしてください。

原因1:アルツハイマー病

認知症の原因で全体の約半分以上の割合を占めているのがアルツハイマー病で、脳に異常な量のたんぱく質が溜まってしまい、次第に脳全体が萎縮していくことが原因とされています。

ただし、なぜ原因となるたんぱく質が脳内に蓄積されるのか、原因はつきとめられていないのが現状です。この病気だと分かった時点で既に脳内のたんぱく質は多くなっており、効果的な予防や治療は今のところはありません。

 

原因2:レビー小体

レビー小体という円形の物質が脳内に溜まることで認知症を発症すると言われており、これをレビー小体型認知症と呼びます。

特殊なたんぱく質からなるレビー小体によって、ものわすれの他にも幻視が目立って現れ、さらに原因物質が脳幹部にまで広がると、小刻みな歩行や震え、表情もなくなってしまうという症状が見られます。 また、徐々に認知機能が下がっていく一般的な認知症と比べ、認知症状が現れる時と現れない時があるのが、レビー小体型認知症の特徴の一つです。

 

原因3:脳梗塞や脳出血など

脳の血管が破れる脳出血や血管が詰まってしまう脳梗塞などが引き金となって脳の働きが低下してしまい発症する認知症を、血管性認知症と言います。

脳梗塞や脳出血後に症状が現れ、その後もさらに血管の障害で段階を追って症状が進んでいくのが特徴で、症状が出る時とそうでない時があるまだら症状も見られます。 小さな脳梗塞の場合は、自覚していないうちに発症している場合もあるので注意が必要です。

 

原因4:前頭葉、側頭葉の変化

たんぱく質が変化した塊が、思考や感情などに関わる前頭葉と言語や記憶などの働きを担う側頭葉の神経細胞に現れることで、脳が萎縮し認知症になることがあります。

これは前頭側頭型認知症と言われ、思い通りに行動できなかったり言葉が出にくかったりといった症状が特徴です。 認知症の中では比較的若年層での発症が多いとされており、認知症の代表的な症状が出にくいことから、認知症だという診断が遅れてしまうこともあります。

 

原因5:遺伝

少数ですが、認知症の原因疾患に家族性アルツハイマー病があり、これは遺伝によるものだと考えられています。

両親の一方が家族性アルツハイマー型であった場合は、子どもは2分の1の確率で発症する可能性があるとも言われています。 現在認知症発症の原因遺伝子はすでに解明されているため、家族に家族性アルツハイマー型の認知症の方がいる場合は、遺伝子診断を受けてみるのも一つでしょう。

 

ものわすれと認知症の違いとは?

ものわすれは、一般的に加齢により多くの人に起こりうる現象です。一方で、認知症は脳内で異常が起こったために、認知機能が低下したり日常生活に支障をきたしたりする状態のことです。

それでは、単なるものわすれと認知症はどのように違うのか、代表的な症状をご紹介します。

加齢によるものわすれ

加齢などに伴い高齢者に多く見られるものわすれの代表的な例は以下の通りです。

  • 体験の一部を忘れる
  • 単に忘れているだけで、思い出せる
  • 忘れているという自覚がある
  • 日常生活に支障をきたすほどではない
  • 学習能力があり、新しいことを覚えられる

 

体験の一部を忘れるとは、眼鏡をどこにしまったのか思い出せない、旅行に行った先の地名を思い出せないといったことです。

つまり、体験や事実を認識・記憶しているものの、その一部だけうっかり忘れているという状態だと言えるでしょう。また、忘れている自覚があり、自分で調べて思い出そうとしたり誰かがヒントを与えることで思い出したりします。

加齢によるものわすれのケースは、理解力や判断力に問題はないので、日常生活に支障をきたすことはなく、新しいことを覚えることも可能です。

 認知症の症状

続いて、認知症の症状の代表例は以下の通りです。

  • 体験したこと自体を忘れる
  • 全く思い出せず、分からない状態
  • 忘れているという自覚がない
  • 日常生活に支障をきたす
  • 学習能力がない

 

認知症のケースでは、ある一部だけでなく体験や出来事そのものを忘れます。

また、近親者の名前が分からなくなるなど、思い出すことが不可能な状態となり、忘れているという自覚もありません。日常生活においても、料理していることを忘れて火を消さなかったり、慣れ親しんだ場所で迷子になってしまったりと支障をきたす可能性があるでしょう。

加えて、理解力が低下して日常の動作が行えなくなる、妄想症状がある、人格が変わるなどの症状が現れると認知症が進んでいることが疑われます。

認知症は治るの?

前述した通り、認知症の原因の多くは治療法が見つかっておらず、根本的には治せないといわれています。

しかし、原因となる病気を早期発見して適切な治療を行うことで、認知症の症状を改善できたり、良い状態を保ったりすることが期待できます。また、今回紹介した原因以外にも、認知症を引き起こすことのある慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症などは、手術により治療可能です。認知症の改善のためには、原因の発見と早期治療が極めて重要といえます。

 

認知症になるには様々な原因がある

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、認知症になってしまう主な原因がご理解いただけたと思います。 認知症は現段階で一定の期間は進行を遅らせる薬はありますが、根本的な治療薬はありません。 認知症に関する主要な原因を知ることで事前の予防に役立て、理解を深めるきっかけにしてみてください。

 

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