テレワークによるうつを防ごう!メンタル不調を軽減する5つの対策
新型コロナウイルスの影響で、多くの人々がテレワーク、つまり在宅勤務を余儀なくされました。
しかし、その一方で新たな問題が浮上してきています。それが「テレワークうつ」です。この記事では、テレワークうつの原因、症状、そしてその予防方法について詳しく説明します。理解と対策が、あなたの健康なテレワーク生活に役立つことでしょう。
目次
1.テレワークうつとは2.テレワークうつはどんな症状
3.テレワークうつを引き起こす原因
4.テレワークうつにならないためには
5.現代病「テレワークうつ」を乗り越えるために
テレワークうつとは
新型コロナウイルスの影響で、多くの方が自宅で働くテレワークを経験しています。しかし、テレワークが普及した一方で、「テレワークうつ」という新たな問題が生じています。
テレワークうつとは、自宅でのリモートワークによって引き起こされる精神的な疲れやストレス、不安からうつ症状を引き起こす状態を指します。
オフィスと自宅の境界がなくなり、仕事とプライベートのバランスが保てなくなったり、同僚とのコミュニケーションが取れなくなったりすることで、心の負担が増えてしまうのです。
テレワークうつはどんな症状
テレワークうつの兆候は一人ひとり異なりますが、いくつか典型的な症状があります。以下の症状が続く場合は、自身がテレワークうつを経験している可能性があるかもしれません。
気持ちが不安定になる
テレワークうつを感じている方は、気持ちが不安定になり、些細なことでイライラしたり落ち込んだりすることがあります。
これは、長時間の一人作業や、仕事とプライベートの区別がつかなくなることから、感情のコントロールが難しくなるからです。
食欲が出ない
ストレスが溜まると、食欲がなくなることがあります。テレワークでは、食事の時間や内容が不規則になることもあり、それがストレスとなり食欲に影響を与えることがあります。
ぐっすり眠れない
テレワークうつのもうひとつの症状は、睡眠障害です。
働く場所と休む場所が同じになると、心地よく眠れなくなることがあり、また仕事の心配事が頭から離れず、寝つきが悪くなることもあります。
これらの症状が見られたら、テレワークうつかもしれません。自身の心身の状態に気を付け、必要であれば専門家に相談することが重要です。
テレワークうつを引き起こす原因
テレワークうつは一体何が引き金となり発生するのでしょうか。
その根源を解き明かすことで、適切な対策を講じることが可能になります。テレワークうつの主要な原因として、以下の要素が特に重要です。
生活習慣の乱れ
テレワークという新しい働き方により、我々の生活リズムは大きく揺さぶられます。
職場での仕事と自宅での休息という明確な役割分担がなくなるため、仕事時間が深夜に及んだり、本来ならば休日となるべき日に仕事を手がけることが増えます。これにより、身体が必要とする適切な休息時間が減少してしまいます。
さらに、自宅での作業は健全な食生活を維持することを難しくする場合もあります。
それは、変則的な勤務時間により食事の時間が不規則になったり、忙しさから手軽なインスタント食品に頼りがちになるためです。これら生活習慣の乱れが心身に負担をかけ、ストレスを増大させることで、テレワークうつを誘発する可能性があるのです。
コミュニケーション不足
また、オフィスでの働き方と比べ、テレワークは同僚との対面でのコミュニケーションが大幅に減ってしまうため、仕事場でのちょっとした雑談や、仕事の進行に関する即時のフィードバックが得られない状況を生むことになります。
このような状況は、孤立感を増大させるだけでなく、共有されるべき情報を得られないという不安を引き起こします。
また、コミュニケーションの欠如は、働く意欲や集中力を低下させ、結果としてテレワークうつを引き起こす可能性があります。
プライベートと仕事の境界が無い
さらに、自宅での仕事は、私生活と業務の間の明確な境界線を曖昧にします。それは、仕事を終えても仕事場がすぐそこにあるため、心からリラックスする時間が確保しにくく、常に仕事モードになりやすい状況を生み出します。
この結果、休息が不足し、ストレスが溜まりやすくなります。それが、テレワークうつの一因となり得ます。
評価に不満を感じる
また、テレワークでは自分の働きぶりが直接的には他者に見えづらいため、自身のパフォーマンスが適切に評価されていないと感じることがあります。自己評価もまた、物理的な環境や他者のフィードバックの欠如により難しくなることがあります。
このような評価に関する不満や不安感が、テレワークうつを引き起こす可能性があるでしょう。
以上の要素が複合的に絡み合うことで、テレワークうつが生じます。
これらの状況に気付いたら、早めの対策と適切な休息が求められるので、自己管理能力を高め、健康な生活習慣を維持することで、テレワークうつと向き合い、その予防につなげていきましょう。
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テレワークうつにならないためには
テレワークうつを予防するためには、自分自身の生活習慣を見直すことが大切です。以下に、テレワークうつを予防するための具体的な方法をいくつか挙げてみましょう。
規則正しい生活
テレワークの自由さが裏目に出て、生活リズムが乱れるということはよくあります。
規則正しい生活を心がけることで、体調管理やストレスの軽減につながります。特に、睡眠時間は健康を維持する上で重要な要素で、適度な休息を確保することでうつ症状の予防に繋がります。
また、食事は栄養バランスを考え、規則正しく取ることも重要です。
適度な運動
適度な運動は心身の健康を保つために大切な要素です。
運動はストレスを軽減し、心地よい疲労感を得て質の良い睡眠につながる効果があります。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、身体に無理のない程度の運動を日常に取り入れてみてください。
また、昼間の自然光を浴びることで、生活リズムの調整にも役立ちます。
孤立を避け、意識的に人と関わるようにする
テレワークは対面でのコミュニケーションが減少するため、孤独感を感じやすくなります。
これに対して、積極的にコミュニケーションをとることで孤立感を防ぎ、心の健康を保つことができます。チャットツールやビデオ通話を活用し、定期的に同僚や上司、友人と話す時間を作ることをおすすめします。
これらの生活習慣を改善することで、テレワークうつを予防することが可能となります。健康的な生活習慣を心がけるとともに、適度に自分自身を見つめ直すことで、テレワークうつに立ち向かうことができます。
現代病「テレワークうつ」を乗り越えるために
テレワークうつは、テレワークが一般化した現代社会の新たな課題です。
生活習慣の乱れ、コミュニケーション不足、仕事とプライベートの境界線の曖昧さ、評価に対する不満などが原因となって引き起こされます。
しかし、規則正しい生活、適度な運動、意識的な人とのコミュニケーションなどを心がけることで、これを乗り越えることが可能です。健康なテレワーク生活のために、是非とも参考にしてみてください。
赤羽すずらんメンタルクリニックでは最新の知見をもとにカウンセリングを行っています。うつに関する症例も多いため、まずはお気軽にご相談ください。