気分障害はどんな病気?身体や精神にあらわれる主な症状とは
この記事では、気分障害の症状を知りたい人に向けて、同障害が引き起こす主な身体や精神の変化を解説しています。
気分障害は、主にうつ病と双極性障害の2つに分類される疾患です。 うつ病は倦怠感や気力の低下、食欲異常などの症状が見られ、双極性障害はうつ状態と躁状態が繰り返されるなどの症状が見られるでしょう。 それぞれ症状のあらわれ方は異なりますが、いずれも自ら命を絶ってしまうリスクがあるため注意が必要です。
気分障害の症状について理解を深めておくことで、自分自身や身近な方の変化に気付ける可能性を高めておきましょう。
目次
1.気分障害とは2.うつ病の主な身体・精神症状分障害
2-1.倦怠感や睡眠・食欲の異常
2-2.気分の落ち込みと集中力の低下
2-3.命を絶ちたい考えが出る
3.双極性障害の主な身体・精神症状
3-1.口数が極端に増える
3-2.睡眠時間の減少
3-3.思考や行動が活動的になる
4.気分障害とうつ病の違いは?
5.気分障害の症状が見られるときは精神科の医師に相談を
気分障害とは
気分障害は、日常的なレベルを超えた激しい気分の落ち込みや盛り上がりが起こる疾患です。 風邪と同じように誰にでも起こる病気であり、気分障害の症状は一定期間続きます。 自然治癒や本人の気力だけで回復していくことは困難なため、病院での治療を行う必要があるでしょう。
次の章からは、気分障害をうつ病と双極性障害の主な2つの疾患に分けて、症状を確認していきます。
うつ病の主な身体・精神症状
まずは、うつ病を発症したときに見られやすい身体や精神の症状を紹介していきます。 以下の症状が2週間以上継続したときには、うつ病の可能性が高いでしょう。
倦怠感や睡眠・食欲の異常
うつ病を発症すると、だるさやひどい倦怠感があらわれます。 人によっては頭痛や口の渇き、呼吸がしにくいなどの症状を感じる場合もあるでしょう。 また、夜になかなか寝つけずに熟睡できない症状や過剰に寝てしまう睡眠異常、食欲低下や過食といった食欲異常も同疾患によってあらわれる身体の変化です。
気分の落ち込みと集中力の低下
うつ病によって、気分が落ち込みやすくなったり集中力が低下したりすることもあります。 症状が重くなっていくと自分は病気であると思い込む心気妄想や、お金がないと信じ込む貧困妄想などを抱く患者もあらわれます。
命を絶ちたい考えが出る
うつ病を発症すると、自分で自分の命を絶とうという考えが浮かびやすくなったり、自ら命を絶とうとする行為に走ってしまったりする可能性が高まります。 患者は死に関する考えに翻弄されやすいため、周囲の方が同症状に対する理解を深めることも大切でしょう。
双極性障害の主な身体・精神症状
次に、双極性障害を発症したときに見られる、主な身体や精神の症状を紹介していきます。 以下のような症状が4日以上続くときには軽度の、1週間以上継続したときは重度の双極性障害と判断される可能性が高いでしょう。
口数が極端に増える
双極性障害は気分が高揚する、いわゆる躁状態になると、会話をしている相手が口をはさむ余地がないほど口数が増えます。 一方で、うつ状態のときには話し方や動きが鈍くなるなどの症状が見られやすくなります。 多くの場合、うつ状態が見られる期間のほうが長いため、病院を訪れる際には過去の躁状態を知っている患者の身近な人などからの話が有用となりやすいでしょう。
睡眠時間の減少
双極性障害を発症すると睡眠の時間が極端に減り、生活のリズムも乱れやすくなります。 寝ている時間がかなり短いにも関わらず、躁状態に入ると疲労を感じないところも、同疾患の特徴です。
思考や行動が活動的になる
気分が高まることで、思考や行動が活発になっていくこともあります。 患者によっては、派手な買い物をしたり無理な投資に手を出したりする行動が見られることもあるようです。
気分障害とうつ病の違いは?
今回の記事では気分障害についてご説明いたしました。では気分障害とうつ病では何が違うのか双極性障害とうつ病の違いとは?症状や治療法の特徴を解説!こちらの記事で説明しておりますので、是非参考にしてみてください。
気分障害の症状が見られるときは精神科の医師に相談を
いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、気分障害の症状がご理解いただけたと思います。 ご自身や身近な方に同様の症状が見られるときには、精神科の医師に相談しましょう。
赤羽すずらんメンタルクリニックでは駅から約1分で着く女性医師の心療内科です。
赤羽で心療内科をお探しの方はコチラをご覧ください。